松本人志氏、訴え取り下げへ＝週刊文春の報道巡り―コメント発表を予定

　お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志氏が、女性に性的行為を強要したとする週刊文春の記事を巡り、発行元の文芸春秋社などに約５億５０００万円の損害賠償と訂正記事を求めた訴訟で、松本氏が訴え取り下げで文春側と合意したことが８日、関係者への取材で分かった。

　関係者によると、松本氏と文春側はいずれもコメントを発表する予定だという。

　週刊文春は昨年１２月、松本氏が過去に女性に性的行為を強要したとする記事を掲載。吉本興業は今年１月、松本氏が当面の間、芸能活動を休止すると発表していた。

　松本氏は同月、文春側を提訴。訴状で「女性らに性的行為を強要したという客観的証拠は存在せず、一方的な供述だけで記事を掲載した」と主張。テレビ出演の休止などで「筆舌に尽くし難い精神的被害を受けた」と訴えた。

　一方、文春側は女性に複数回取材して信用性を慎重に検討し、真実と確信したと反論。請求を棄却するよう求めていた。