フワフワのスチームミルクが乗ったカフェで飲むようなコーヒーが好きなら、デロンギ・ジャパンの「デロンギ マグニフィカ スタート 全自動コーヒーマシン(ECAM22062B/ECAM22062W)」(以下、マグニフィカ スタート)はチェックしておきたい新製品だ。
ボタンひとつで一杯ずつ豆を挽いたコーヒーを抽出する本格派コーヒーマシン、しかも、独自のラテクレマ技術によってキメ細かな泡のスチームミルクを使ったカプチーノも全自動で作れる。発売は11月22日で価格はオープン、推定市場価格は12万8,000円前後。
○欲しい機能をしっかり搭載した全自動マシンのエントリーモデル
イタリアの老舗メーカーであるデロンギ社の「全自動コーヒーマシン」といえば、世界でもトップシェアを誇る超人気シリーズ。その理由は、なんといっても「コーヒーの美味しさ」と、ボタンひとつで好みのメニューを抽出できる「操作の手軽さ」にある。
デロンギの全自動コーヒーマシンシリーズは、機能やメニュー数、本体デザインなどの違いによって、2024年11月時点で12製品をラインナップ。13製品目となる今回の新マグニフィカ スタートは、シリーズのなかでもフワフワのスチームミルクが作れる同社独自の「ラテクレマシステム」に対応した製品だ。自動でミルクメニューが作れる製品のなかでは、一番メニュー数が少ないエントリーモデルとなる。
高級感のあるイタリアらしいデザインも魅力のひとつ。キッチンやリビングにお気に入りのコーヒーマシンを置いて、美味しいエスプレッソやカプチーノがいつでも飲めるというのは満足度が高いものだ。
搭載しているコーヒーメニューの数は3種類。すべての基本となる「エスプレッソ」のほか、特殊な間欠抽出によって日本人が好むドリップコーヒーのような味を作り出す「カフェ・ジャポーネ」、そしてフワフワ泡のスチームミルクを使った「カプチーノ」だ。ラテクレマシステム搭載マシンのなかではメニュー数が一番少ないものの、定番メニューはしっかり押さえている。給湯機能もあり、紅茶や緑茶といったお茶を手軽に楽しめる点もうれしい。
○準備や片付けの手間も「全自動」で最小限に
「全自動コーヒーマシン」とあるように、マグニフィカ スタートは準備や片付けの手間も最小限。コーヒー豆と水をセットしておけば、マシンがメニューにあわせて必要な量の豆と水を計量し、コーヒーを抽出してくれる。
ボタンひとつでコーヒーを抽出するだけでなく、お手入れの手間がかからないのも本シリーズの特徴だ。コーヒーは直接カップに抽出するので、サーバーなどの洗い物がないほか、電源オフ時に自動で内部洗浄も行ってくれる。
このため、毎日のお手入れは基本的に「たまったコーヒー滓を捨てる」だけ。一般的なコーヒーメーカーのように、抽出のたびにコーヒーフィルターと抽出後の滓を捨てたり、ドリッパーを洗浄したりといった手間が必要ない。
○エントリー機ながら30万円以上のマシンと同品質のコーヒーを抽出
手軽なだけではなく、もちろん味にもこだわりがある。コーヒーは抽出するたびに一杯ずつ豆を挽く仕様で、グラインダーには高性能かつ高コストなコーン型低速回転式のグラインダーを採用している。このグラインダーは豆を挽くときの発熱を抑えられるため、コーヒーの風味を保てるほか、コーン式は挽いた豆の粒度にバラツキが出にくい。
デロンギの全自動コーヒーマシンは、すべてのモデルで「Perfetto(完璧)」なコーヒーを抽出するというポリシーがある。コーヒー抽出ユニットの機能は、デロンギの全自動コーヒーマシンシリーズすべて共通。つまり、エントリーモデルのマグニフィカ スタートでも、30万円を超えるフラッグシップモデルでも、基本的なコーヒー味は変わらないのだ。
朝に起きたときや食後、ふとした瞬間に美味しいコーヒーが飲みたくなる。とはいっても、ミルクメニューまで全自動で作れるコーヒーメーカーは少なく、多くのコーヒーメーカーは抽出後にコーヒー滓を捨てる、パーツを洗う、といった手間が必要。カフェのように「コーヒーを頼んだらあとはゆっくり飲むだけ」というわけにはいかない。
マグニフィカ スタートなら定評ある美味しさと合わせて、寝る前にまとめてコーヒー滓を捨てるだけという手間ナシも実現。本当の意味で「家でカフェのような体験」をもたらしてくれる製品になりそうだ。朝の忙しい時間に少量のエスプレッソをくいっと飲んで出かけたり、落ち着いたひとときをカプチーノで優雅に過ごしたりするのはいいものだ。
倉本春 くらもとはる 生活家電や美容家電、IoTガジェットなど、生活を便利にする製品が大好きな家電ライター。家電などを活用して、いかに生活の質をあげつつ、家事の手間をなくすかを研究するのが現在最大のテーマ。 この著者の記事一覧はこちら(倉本春)