今日はゲームの話だ。人によってゲームの好みは異なるもので、好きなゲームタイトルの2、3本でも挙げてもらえれば、その人のおおよその嗜好みたいなものもうっすら見えてくる。
たとえばFFとかドラクエが好きで、それらばっかりって人は王道の、ハズレがないものを買う安定派。スプラとかモンハンを買う人はトレンドに明るくて他の人とのプレイにも躊躇がない陽キャの傾向が。恋愛シミュレーションをやってる奴は非モテ、みたいな感じで。
人は、自分の属性におおよそ合致するジャンルのゲームをやることがしばしばあるものなのだ。(文:松本ミゾレ)
「失敗したくないから攻略みながら進める リアルでも失敗を恐れるタイプです」
先日、ガールズちゃんねるに「ゲームのプレイスタイルには生き方が反映されますか?」というトピックが立っていた。これを立てた人物は「私はゲームでは火力ゴリラで一撃必殺で仕留めていくスタイルです」と書き込んでいる。
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リアルの人生では後方支援型だと言うが、一方で人生において欲しいものがある場合、計画的に狙い撃ちして全て手に入れてきました、とも。
その上でゲームのプレイスタイルと実際の生き方には共通点があるのでは? と考えている様子なのだ。欲しいものを狙い撃ち。一体この人は何を手にしてきたのだろう。気になってしまうが一撃必殺型を謳っているのだから、それなりに上等なものを入手してきたのだろう。きっと。
で、この人のいうようなある種の遊ぶゲームと歩む人生の法則性ってのは、僕もあると考えてる。たとえば一撃必殺の火力ゴリラタイプの人って、こう書いちゃ失礼だろうけど実生活でちょっと大雑把なところがあるというか。
元カノがまさにこのトピックを立てた人みたいな人間だったけど、洗い物とか本当に雑でこっそり僕が洗い直したりとかしてたし。大嫌いや。今思い返しても……。トピック内にも、こんな声が寄せられていた。
「装備最強、レベルもマックス、もうお金の使い道がないのに、ちまちまお金を貯めるのがやめられない 単純作業が苦にならないタイプ」
「失敗したくないから攻略みながら進める リアルでも失敗を恐れるタイプです」
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あまり大勢から評価されないゲームが好きな人は、あまり大勢から評価されない生き方しがち
ちょっと自分の話でも。先日ロマサガ2のリメイク版が発売された。当然買ったんだけど、プレイする前に今年の春に出た『サガ エメラルドビヨンド』を買いっぱなしでまだプレイしていないことに気が付いた。
そこで数日前からひとまず全主人公を最低1周はしようと思って遊んでるんだけど、これがまぁ〜難しい!
バトルにいわゆる雑魚戦がないという名目で作られているようで、とにかく戦いのカロリーがいちいち重い!見た目は雑魚っぽい敵なのに連携とか決められると味方がボロカスに沈む。しかもサガエメにはなんと戦闘中の回復要素がない!「生命の雨」とかないのだ。
なので、やられる前にやる。やられないように敵の連携を阻害したりスタンを狙ったりディフレクトでかばったり。これをマジで毎回の戦闘でやる必要があり、正直めちゃくちゃハマってしまった。
思えば僕は子供の頃から、誰でもクリアできるゲームよりこういうのが好きなんだよね。
なんでそんなゲームばかりやってるんだろう……と考えると、要は流行りものとか、トレンドが嫌いな人生を歩んでいるからなのだ。
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実際、サガエメの評価というものを検索してみると、やっぱりあんまり商業的に成功したわけでもないようで。酷評も目立つ。同じぐらい称賛の声もあるが、これは多分僕みたいな奴が書き込んだのだろう。
個人的には「面白い」と思うようなゲームが、世間ではあまり評価されないという経験をしたことは、もう正直数えきれない。
『Fallout76』なんて初期の頃はNPCは全員死滅してて孤独な旅ってのが斬新で楽しかったものだけど、あれが後になって大勢から否定されていたと知った時は驚いた。案の定それから2年ぐらいしてNPCは復活したけど、なんであの世界観を維持しなかったんだと未だに勿体なく感じる。
ん〜。いわゆる二の線、三の線扱いを受けるゲームばかり好きになってしまうのは、きっと自分がそういう扱いを受けているというか、自分でそういう人生を選んだからなのかもしれない。
あんまり日の当たるところに出てこれない生き方というか。そういう生活をしていると、妙にどこかウケない要素がチラつくゲームに飛びついてしまうのかな。