パチンコというものに出会い、身を持ち崩して借金まみれになって、それでもやめられず家賃とか光熱費まで賭博費用にしてしまう。そういう人って冗談抜きでこの国には大勢いる。
近年、闇バイトが流行っているが、逮捕された末端の使い捨て共の中には、パチスロで作った借金返済を理由に応募した、というやつもいた。
現在のパチンコホールには、5万あっても安心できないような苛烈な射幸性の機種も多く、しかもそれらは昔の台より出玉も渋い。なにせ出玉に上限が設けられている。吸い込みの下限は設定されていないのに、だ。
負けるべくして負ける人たちの収容施設。それがパチンコホールなのである。僕も20年来のギャンブル依存だが、正直年々勝ちにくくなっている。これまでの収支は当たり前にプラってるけど、実のところここ3年ぐらいは赤を打っている。
今年ももう師走だってのに、2024年は17万円も負けている。17万ってデカいよね。エアコンとか新調できるレベルだ。そういうギャンブル性の高い機種が多いパチンコホール。
|
|
僕はこれからもパチンコホールにはお世話になりたいんだけど、もう出入りしたくないと考える依存症の人も多いだろう。(文:松本ミゾレ)
国家資格を複数取得!これが依存症を克服した結果か…
先日、ガールズちゃんねるに「パチンコをやめられた人」というトピックが立っていた。
トピ主は元ギャンブル依存だったという。ところが今はすっかりパチンコから離れることができて、しかも国家資格を取得してもいる。ちょっとその経緯を引用させていただこう。
「私はやはりギャンブル依存症だったのだと思います。休みのたびに毎回パチンコ屋に行っていました。友人がいないのも原因かと思います。借金は一切していません。2年以上もう行っていません。理由は最後の方は負け続けていた事と時間がもったいないなと思い、国家資格取ろうとして勉強していた事です。おかげさまで2年間で3つ国家資格取れました」
一時は休みのたびにホールにこんにちはしていた人が、よくぞここまで持ち直したものである。友達がいないのがパチンコ依存になった原因、という自己分析までしている。偉いなぁ。よっぽど散々な目に遭ったのだろう。まさに負けて勝つを体現しているような人の復活劇である。
|
|
2年間パチンコをやめて、その間にみっちり勉強して3つの国家資格。これ凄いよね。ただ、2年やめた程度だとまだ復帰する可能性があるのがパチンコ依存の怖い部分。僕なんて3、4年やらなかった時期があるけどこのざまだから。なのでこの方は今後も、パチンコホールから常に背を向けた人生を歩んでもらいたい!
「出産・子育てで辞められた。ちなみにタバコも」
このトピックには、他にも「私もパチンコやめたよ〜」な人たちの書き込みが。やめている期間については記述がないものも多いが、とにかくやめることに成功した元依存症の人たちの声も、せっかくなので紹介したい。
「私はハマらなかったから家族の話だけど、行ってほしくないからハマってるスロットのゲームを買ってあげた。設定6にしてウホーって楽しんでるうちに飽きて店のスロットにも興味なくしてた」
「辞めて12年。元カレの影響でハマった。別れてよかった」
「出産・子育てで辞められた。ちなみにタバコも」
「コロナで行きつけのパチ屋が閉店した。3年以上前から行ってない。一度パチ屋に入ったけど客いない釘小さいでやる気失せた」
と、このようにきっかけがある場合もない場合も含め、いろんな経緯でパチンコをやめた人たちの声が目についた。なんかこう、どっかのタイミングでスパッとやめられることもあるんだろうね。
ま、結局勝ってる人はいちいちやめようとか思いもしないんだよね。これは間違いなく。
勝てているのにやめる理由はないもん。パチンコやパチスロをする理由の第一はお金が増えるかどうか、だし。増えてる間はそりゃやめないよね。
|
|
やめることができた人というのは、手痛く負けることに“成功した”人たちなんだろう。負けることで人生の正しいルートに引き戻された、というか。
僕は……果たしてやめる時なんか来るのかなぁ。やめたいとも思えないんだよなぁ……いくつかある趣味の中の一つだしなぁ。