舞台となる京都競馬場3170mの障害コースは通称「3段とび」といわれる独特のバンケット障害(高低差0.8m、長さ15.9m)含む15の障害が待ち受ける難コース。最終障害がゴール前200m付近に設置されているため、先行力も欲しい。
◎スマイルスルーは清秋ジャンプSの優勝馬。平地1勝クラスからの入障で、4戦目の初勝利。このときは最後の直線で前をカットされるような場面もあったが、外に持ち出されると一気に伸びた。前走は休み明けで格上げ初戦。最初の障害を飛んだあたりからスイッチが入って馬の行く気に任せてハナを奪うと、そのままレコードタイムで逃げ切った。3段飛びバンケットの経験こそないが京都競馬場の経験があるのは心強い。
〇オオキニは平地2勝クラスからの障害転向で3戦目に初勝利。障害デビュー戦は直線だけの競馬だったが、2戦目は打って変わって積極策。最後の直線で1度は先頭に立つようなシーンもあって健闘の2着。勝ったのは、今回も顔を合わせるスマイルスルーだった。前走の清秋ジャンプSは逃げるスマイルスルーを見るような位置でレースを進め、2着を確保している。その堅実性は魅力だ。
▲レッドバロッサは新潟競馬場の障害オープン優勝馬。まだ難易度の高い障害コースの経験はないが、平地3勝クラスからの転向で、入障初戦を快勝するくらいだから将来が楽しみな逸材だ。前々走は揉まれこむような競馬で精神的なスタミナ切れを起こしてしまったが、前走は器用な立ち回りを見せてレースセンスの高さを証明している。今回、少頭数の舞台を味方にしたい。
△アサクサゲンキは昨年の2着馬で、今春の京都ハイジャンプ3着馬。平地時代に重賞を勝ったのは7年も前の話になってしまったが、一昨年には小倉サマージャンプに勝利するなど息の長い活躍をしている。豊富なキャリアを武器にしたい。