少頭数で行われることが多いが、朝日杯FSのステップ競走に指定されており、このレースをステップに朝日杯FSへと挑んだ馬は過去10年で[2-4-2-20]。舞台となる京都競馬場芝1600mコースは3角手前から4角手前にかけて高低差4.3mの坂がある外回りコースを使ったワンターンコース。コース形態からハイペースになることは少なく、長く良い脚を使えるような馬が有利にレースを運ぶケースが多い。
◎ランフォーヴァウは京都競馬場芝1400m未勝利戦優勝馬。中山競馬場でのデビュー戦はスタートで行き脚がつかず、直線だけの競馬で6着。1番人気を裏切る結果になってしまったが見どころのある末脚だった。前走は促されながらの中団追走から最後は内ラチ沿いギリギリを突き抜けた。京都競馬場内回りコースは、外回りほどの高低差はないが坂の下りを味方に出来たことを評価したい。
〇ロヴィーサは京都競馬場芝1800m新馬戦優勝馬。半マイル通過49.0秒のスローペースを好位のインで折り合い、坂を下りきったところからスパート。まだ子供っぽさを残しながら、内ラチ沿いを抜け出した。後半の半マイルが12.4秒、11.9秒、11.8秒、11.5秒という加速ラップの中、追い込んできた2着馬に1馬身の差をつけた。小柄な牝馬だが、しっかりした走りを見せた。
▲ドラゴンブーストは京都競馬場芝1600m未勝利戦優勝馬。デビュー戦はまったくの人気薄だったが後方から追い込んで0.6秒差7着。前走も16頭中8番人気の評価だったが、半マイル通過46.8秒で引っ張る先行集団の直後につけると、坂の下りを利してポジションをあげて最後は力でねじ伏せた。最後2ハロンのレースラップは11.9秒、11.8秒だったから、内容的にも合格点が与えられるレースだった。
△ダイシンラーは札幌競馬場芝1500m新馬戦優勝馬。雨中の重馬場コンディションだったが、出遅れながらも引っ張り切れないような手応えで外をまわり、力てねじ伏せた。当時はまだ荒削りの印象だったが、高い将来性を感じさせるレース内容だった。注目。