【ニューデリー時事】インド首都ニューデリーの郊外にある教育機関で8日、日本で発展した業務効率化の取り組み「カイゼン(改善)」や「5S」の浸透を目的とした研修会が開かれた。現場作業員の意識改革を通じ、生産性の向上を目指す。将来的に日本企業で活躍できる人材を育てることも狙いだ。
研修会は、海外での人材育成を担う一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS、東京)が主催。インド中小零細企業省が所管する職業訓練教育機関の指導者を対象に行われた。
この日は日本の講師からこれまで受けた講義内容の理解度を確認するため、参加者15人が成果を発表。カイゼンのほか、製造業の職場環境を良くするための「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」を指す5Sなど、現場主義や品質管理の重要性といった学習内容を披露した。
インド首都ニューデリーの郊外で行われた研修会で発表を行う参加者=8日