かつて98円が…今や240円に!?『ヤンヤンつけボー』にも値上げの波「もう子どものお小遣いでは無理」の声も カカオショック直撃

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2024年11月09日 11:50  まいどなニュース

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ヤンヤンつけボーの画像 (C)株式会社明治

先日、クッキースティックにチョコレートソースをつけて食べるお菓子「ヤンヤンつけボー」の価格が10月出荷分より値上げされたことが「X」で話題となりました。「ヤンヤンつけボー」は、1979年から発売され、数あるお菓子の中でも自由にチョコソースをつけて食べられる面白さから「おやつの定番」として長年親しまれている身近なお菓子です。その値段が倍以上になっていることに対し、「高っか!!!」「もう子どものお小遣いでは買えないやん」など多くの驚きと絶望の声が寄せられました。

【写真】自由にチョコソースをつけて食べられる…「ヤンヤンつけボー」の食べ方はこちら

ヤンヤンつけボーの価格は、子どものころに98円くらいだったと記憶している人も多いのではないでしょうか。価格はオープン価格となっており、メーカーから仕入れた小売店が卸値に応じて価格を決めることができます。現在は、240円前後(記者調べ)で販売されており、倍以上の価格になっていることに多くの人が驚きました。

またSNS上では「原料のカカオ豆が不作で高騰してる」などチョコレートの原価高騰を知らせる投稿も目立ち、企業の値上げに対して理解を示す投稿も多くありました。このようにヤンヤンつけボーが話題となったことについて、株式会社 明治の広報担当の人に詳しく話を聞きました。

──話題となったXの投稿には、値上げに対するショックだけでなく、企業のやむを得ない事情に配慮したコメントも多く寄せられていました。この点はどのように感じられましたか?

「お客さまにご負担をおかけしてしまうことは、大変心苦しく思っております。一方でご理解をいただいているお声も頂戴していることに関しましては、大変ありがたく思いますが、引き続き自社努力でのコスト削減取組みも継続してまいります」

 ──「ヤンヤンつけボー」の値上げには、どのような理由があったのでしょうか?

「ヤンヤンつけボーの主原料であるカカオ豆の価格高騰が主な理由になります。国外製造(シンガポール)しているため、輸送費などエネルギーコストの高騰も一因となっております」

──それでは小さな卵型のチョコレート「ツインクル」など、チョコレートを使用したお菓子は、いずれも値上げでしょうか?

「ツインクルなども価格改定の対象となっております」

 ──値上げをしても販売を続けることを決断された理由はなんでしょうか?

「40年以上にわたりお客さまにご愛顧いただいている大切な商品である為です。これからも安全で高品質な、おいしい商品をお客さまにお届けできるよう努めてまいりますので、何卒ご理解いただき、引き続き、当社商品をご愛用いただけますよう、よろしくお願いします」

   ◇   ◇

現在、チョコレートの原料であるカカオ豆の価格は「カカオショック」と呼ばれるほど高騰しています。2023年の春ごろまで、カカオ豆は1トンあたり3,000ドル程度で取引されていました。しかし、2024年のカカオ豆の価格は3月に2倍となり、豆から加工されたココアの価格は6月に3倍(1万ドル)を超えるほどです。

また、現在でもカカオ豆の産地は、干ばつ、洪水などの自然災害、カカオの木がウィルスに感染するなど深刻な状況です。生産の回復には、木を育てることから始める必要があり、さらにカカオ豆の価格は高騰するとの予想もあります。

(まいどなニュース特約・八幡 康二)

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このニュースに関するつぶやき

  • 商品名変わってたのか。昔は「つけボー」の部分は無かったはず。今でも販売されてたのは嬉しいけど、高くなったな。チョコ全体がって感じだけど。
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