ラ・リーガ第13節が10日に行われ、レアル・ソシエダとバルセロナが対戦した。
日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダはここまで4勝3分5敗と黒星が先行し、順位も11位に留まっている。前節は久保の今シーズン2ゴール目もありセビージャに2−0で完勝したが、ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)では惜敗し、公式戦連勝を逃した。今節ホームに迎えるのは、ここまで圧倒的な強さを誇る首位バルセロナ。公式戦16試合の戦績は14勝2敗となっており、その間実に55ゴールを挙げるなど開幕直後から絶好調を維持している。
開始直後に右サイドの久保を起点にチャンスを作ったレアル・ソシエダだったが、その後はバルセロナがボール保持率を高め、優位に試合を進めていく。13分にはパウ・クバルシの縦パスを受けたフレンキー・デ・ヨングがボックス手前までドリブルで運び、そのまま左足でシュート。ボックス内に浮き上がったこぼれ球をロベルト・レヴァンドフスキが押し込んだが、オフサイドの判定で得点は認められない。
一方のレアル・ソシエダは20分、久保が右からドリブルで仕掛けて低いクロスを供給したが、ゴール前の味方は上手く合わせることができず。久保はその後も積極的なプレーを続け、30分にはアレハンドロ・バルデとペドリに囲まれながらもシュートに持ち込んだが、これはGKイニャキ・ペーニャに阻まれた。その3分後、相手のロングフィードをイゴール・スベルディアが跳ね返すと、これをルカ・スチッチが頭で後方へ逸らす。抜け出したシェラルド・ベッカーがゴール右下隅に流し込み、レアル・ソシエダが先手を取った。
リードを許したバルセロナは38分、ハフィーニャの右CKのこぼれ球を拾ったマルク・カサドが右足を振り抜いたが、DFにブロックされたシュートは枠の右へ外れる。前半はこのまま1−0で終了。レアル・ソシエダが圧倒的な攻撃力を誇るバルセロナを無得点に抑え、1点リードで試合を折り返した。
リードを許したバルセロナは後半開始等同時にダニ・オルモを投入し、状況の打開を図る。しかし、チャンスの数で上回ったのはレアル・ソシエダ。52分、GKペーニャのクリアが小さくなったところをスチッチが拾い、最後はミケル・オヤルサバルがループシュートを狙ったが、惜しくも枠の上へ。その直後には久保が起点を作って右サイドを崩すと、速いクロスにベッカーが飛び込んだが、上手く合わせることができなかった。
68分、再び久保がチャンスを創出。右サイドの敵陣深くで起点を作り、ボックス内へ絶妙なパスを送ると、これに反応したブライス・メンデスがシュートに持ち込む。シュートは枠を捉えたが、ここはGKペーニャが上手くブロックする。73分にはB・メンデスの左CKから久保に決定機が到来。しかし、左足から放たれたダイレクトボレーは惜しくも相手DFにブロックされた。一方のバルセロナは相手の強度と切り替えの速さに苦しみ、決定機を作ることができない。
最終盤はバルセロナがレアル・ソシエダを押し込むも、久保を含めた全員が必死の守備を見せ、試合はこのまま1−0で終了した。敗れたバルセロナは今シーズン初の無得点となっている。次節、レアル・ソシエダは24日にアスレティック・ビルバオと、バルセロナは23日にセルタといずれもアウェイで対戦する。
【スコア】
レアル・ソシエダ 1−0 バルセロナ
【得点者】
1−0 33分 シェラルド・ベッカー(レアル・ソシエダ)