職場で格差を感じた年収1200万円の女性「海外旅行のお土産は職場に持って行かないようにしている」

同じ職場で同じくらいの収入を得ていたとしても、夫婦共働き、あるいは専業主婦や子どもがいるなど、世帯によって経済的な生活水準は大きく変わる。

東京都の40代女性（企画・マーケティング・経営・管理職）は、年収1200万円。比較的余裕のある暮らしぶりのようだが、職場の人との会話で経済格差を感じる瞬間があったという。いったいどんなやり取りがあったのだろう。（文：林加奈）

マンション、中学受験、海外旅行の話を聞いて「うちはとても無理だな」

「同じ会社で働く人の間では所得に大した差がないと思っていた」と語る女性。しかし

「専業主婦と子どもを養う男性と、自分より年収の多い夫を持つ女会社員とでは可処分所得が全く違うと気づいた」

つまり、一馬力の世帯と共働きの世帯とでは、同じ収入でも生活水準が変わってくることに気づいたのだ。女性はこう続ける。

「マンション、中学受験や海外旅行の話を聞いた専業主婦を養う男性が、『うちはとても無理だな』と言っているのを聞いて理解した」

確かに、関東近郊の不動産価格は高騰しつづけており、世帯年収1200万円でもマンション購入や中学受験に躊躇するのも頷ける。専業主婦世帯の男性社員の一言で察したようで

「以降、海外旅行のお土産は職場に持って行かないようにしている」

と、気遣いを見せていた。

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