コーセーが2024年12月期業績予想の営業利益を、中国の事業整理損の計上に伴い、前回予想の200億円から180億円に下方修正した。中国事業の構造改革において、在庫の処分および店舗の整理等を実施したことによるもので、事業整理損の合計は39億5300万円、内在庫処分が35億1200万円。
同社はこれまで海外事業において中国市場に注力してきたが、代行業者を通じた大量の滞留在庫増、ナショナルブランドの台頭、中国景気の悪化などで、収益性の高いトラベルリテールおよび中国本土が年初の回復見込みを下回って着地することなどを鑑み、営業利益を20億円減の180億円に下方修正した。
また、売上高は中国本土および、トラベルリテールで年初計画を下回る一方、日本事業および「タルト(tarte)」の業績が伸長したことから、80億円増(年初計画比2.6%増)の3200億円に、経常利益は円安が進行したことから為替差益の上振れを折り込み、3億円増(同1.4%増)の211億円に上方修正した。親会社株主に帰属する当期純利益は、構造改革費用の計上により、46億円減(同36.5%減)の80億円に下方修正。なお、通期の構造改革費用は51億8600万円を見込み、主な内訳は在庫の処分35億1200億円となる。
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