セブン-イレブン・ジャパンは11月13日、クリスマス商品のラインアップを発表した。今年はケーキ、チキン、ピザ、オードブル、お酒など全55種類のメニューを用意。多様化する消費者のニーズに対応し、「セブン-イレブン1カ所で、クリスマスに必要な全てがそろう」ことを目指す。
クリスマスケーキは、人気商品である「クリスマスかまくら」(3218円)を今年も用意。加えて、パティシエの世界大会で優勝経験がある2人のシェフが監修した「ショコラ・クリスタル ドゥ ネージュ」(5918円)など、33種類のケーキを用意した。
定番商品「ななチキ」は、骨付きと骨なしの組み合わせなど各種セットを用意。7プレミアムゴールドからは、ジェノベーゼソースとローストチキンをトッピングしたクリスマスバージョンの冷凍ピザ「金のジェノベーゼピッツァ〜ローストチキンをのせて〜」(861円)を数量限定で販売する。その他、「カップデリ スペシャル」(2808円)や「ローストビーフと海老のサラダロール」(4個入り842円、8個入り1620円)などオードブルも用意した。
●物価高×平日クリスマスだが、特別感も欲しい
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セブン-イレブン・ジャパンの宮賢二氏(商品本部 ベーカリー・スイーツ部シニアマーチャンダイザー)によると、今年のクリスマスに求められるのは「コスパ」「タイパ」「特別感」の3つだという。
同社が15〜59歳の男女500人に調査したところ、クリスマスイベントを昨年より「増やしたい」と回答した人は19.0%だった。今年は24日、25日ともに平日という、5年ぶりの「平日クリスマス」となる。そのため、宮氏は「休日と24日の両方にクリスマスを祝いたいニーズがある」と推測する。
クリスマスへの懸念点として、回答者の約半数が物価上昇による費用の増加を挙げた。また「平日のため買い物や準備が難しそう」「調理や食べ物の片付け」など、約6割が時間や効率を意識していることが分かった。
●クリスマスケーキに求めること
一緒にクリスマスを過ごす人によってケーキの予算や求める要素が変わることも分かった。調査の回答全体では、クリスマスのケーキにかける予算について「2000〜3000円未満」(18.1%)の価格帯が最多だったが、家族と過ごす場合は「3000〜4000円未満」が、パートナーや友人と過ごす場合は「1000〜2000円未満」が最多となった。
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●物価高騰、ケーキはどう対応する?
コスパを意識した施策として、同社は3000円以下の商品群を昨年から3割増やした。ケーキの原材料価格は高騰しているが、クリスマス商品の定番である「クリスマスかまくら」は製造工程などを見直し、価格を据え置いた。また、単身世帯が増加していることから3〜4号サイズといった小さめのクリスマスケーキも拡充した。
タイパ志向のニーズに対しては、チキンのセットやオードブルのメニューを充実させ対応する。宮氏は「忙しい平日に、『セブンイレブン1カ所で、クリスマスに必要な全てがそろう』という状況を目指した」と説明した。
コスパ、タイパに加え、「特別感」を強調したセブン-イレブンのクリスマスは、消費者の支持を得られるか。
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