限定公開( 2 )
日本全国で3台しかない“レアな時報装置”の動画が、X(Twitter)に投稿されました。このポストの表示数は記事執筆時点で670万回を超えており、6万4000件以上のいいねを集めています。
●これを見たくて訪れたという投稿者さん
建造物の上で雨に打たれている「四角い物体」の映像を投稿したのは、フリーの音楽家として活動しているムシぴさん。動画冒頭、それまで無音だった物体は雨音をかき消さんばかりに大きな音を立てながら動き始めました。
続けて、四角い物体は爆音でサイレンを鳴らします。そのボリュームはすさまじく、近くで撮影していたムシぴさんが「耳に痛みを感じる」ほど。音程の異なる複数のサイレンを組み合わせて、メロディーを奏でます。
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●圧縮空気を放って演奏
物体の名前は「ミュージックサイレン」。ヤマハが開発した改良型サイレンで、発音機構のシャッターから圧縮空気を放出してメロディーを奏でるように設計されています。
戦後の日本各地で曲を奏でていたミュージックサイレンですが、現役で作動している物はわずか3台。「演奏する時報装置」を見るために現地を訪問したムシぴさんは、「見に来て本当に良かった」と喜びをつづりました。
なお、18時に奏でる曲は「夕焼け小焼け」。暗い山中で鳴動開始と終了の音を1人で聴いたムシぴさんは、“一生記憶に残りそう”と感想を伝えています。
貴重な装置が動いている光景には、「音がバグパイプとかハーモニカに近くて、本当に演奏してるんだなって感じる。すてきー」「なんだか人類が滅亡した世界でも稼働して鳴っていてほしい音色だ」「演奏前後の圧縮空気の必死さ加減とか、土砂降りの中の演奏だという事もあって、なぜか泣きそうになる」などのコメントが寄せられています。
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画像提供:ムシぴ(@muship_64)さん
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