声優などの「声」を生成AIに学習させて作成された音声がネット上で無断利用されている問題。声優らの業界3団体は13日に会見を行い、“声の権利を守るルールづくり”を求めました。
【写真を見る】「外国映画の吹き替えに生成AI音声を使わないで」“声のルールづくり”求めて声優らが訴え 「声の権利」と「無断生成AI」【news23】
“声のルールづくり”を 声優らが訴え日本俳優連合 池水通洋 副理事長
「適正に我々の声が使われるような仕組みづくりを作っていきたい」
生成AIを使って声優の「声」が無断で利用されている問題で、声優などの業界3団体は外国映画などの吹き替えに生成AI音声を使用しないことや、使用の際は本人の許可を得ることなどを求める声明を発表しました。
かないみかさん(「それいけ!アンパンマン」メロンパンナちゃん役など)
「(生成AIと)何か一緒にやっていけるようなことがあるのであれば、素晴らしいものにもなっていくものだと」
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この問題をめぐっては10月、人気声優の山寺宏一さんや梶裕貴さんら26人がルールづくりを訴える啓発動画が公開されています。
梶裕貴さん(「進撃の巨人」エレン・イェーガー役など)
「何がいけなくて、何が問題ないのか。理解して発信していくことが大事なのかなと」
「声」を著作物として認めていない今の日本の法律。文化庁などで協議が進められているものの、課題の解決には至っていません。
3団体は、国や関係する事業者などにAI音声の利用ルールの整備を求めていくとしています。