陸上女子やり投げの北口榛花(26=JAL)が、今夏のパリオリンピック(五輪)で発した「名言が残せなかった」という言葉が「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされたことを苦笑いで受け止めた。
パリでは1投目で65メートル80の今季自己ベストを出し、日本陸上界では20年ぶりの金メダルを獲得。その後の取材では「五輪の金を取ったら満足できるのかなと思っていたんですけど、65メートルではまだ満足できない」などと語った一方で「名言が残せなかった」と悔やむ場面もあった。
14日、都内で公開練習前に取材に応じ、流行語大賞への選出について「流行った言葉がノミネートされていると思っていた。なにも流行っていない言葉がノミネートされて。ニュースで知ったんですけど『どうしたんだろう?』というのが本当の気持ち」と苦笑いで率直な思いを口にした。友人から「次から使うね」とLINEでメッセージを受けたといい「今から使われても、今年の流行語大賞には遅いんじゃないかな」と豪快に笑った。
北口は9月中旬に帰国し、テレビ出演や地元の北海道・旭川市での凱旋(がいせん)パレードに参加。今月1日から練習を再開し、バドミントンや水泳のほか、体操などのトレーニングに取り組んでいる。
3年連続の世界一がかかる来年9月の世界選手権東京大会へ向けては、あと60センチに迫るアジア記録(67メートル98)の更新を目標に掲げ「どうしても超えたい気持ちはある。勝負も大事にしたい。記録の面でも徐々にでもいいので、自己記録も更新できれば」と見据えた。
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