【駅伝】初の著書を出版の早大・花田勝彦監督が箱根での3強肉薄へ「チャレンジする練習入れる」

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2024年11月14日 17:36  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

花田監督の初の著書「学んで伝える」

早稲田大学競走の花田勝彦・駅伝監督(53)が初の著書「学んで伝える」(徳間書店)の出版に合わせ、日刊スポーツにコメントを寄せ、来年1月の箱根駅伝で3強へ肉薄する結果を誓った。


母校の指導に就いて3季目。学生3大駅伝の初戦の10月の出雲駅伝は6位、11月の第2戦の全日本大学駅伝は5位で終えた。主力の不振で前半の出遅れがあった出雲の反省を生かし、全日本では主軸の山口智規(3年)、伊藤大志主将(4年)が快走。後半区間では長屋匡起、工藤慎作の2年生コンビも好走した。「チームとしての力は、出雲が60%、全日本が80%くらいは出せた」と総括した上で、「箱根駅伝は限りなく100%に近いチーム力を出せるようにしたい」と見定める。


13日に発刊した著書では、自身の学生時代の思い出に触れながら、学びや教えをつづっている。陸上専門の顧問がいなかった滋賀県の進学校・彦根東高から早大に入学。現在も師と仰ぐ瀬古利彦さんとの出会いにより、その後の競技人生を花開かせた。同期で現在は城西大監督の櫛部静二氏、武井隆次氏とともに「早大3羽がらす」として活躍し、卒業後は96年アトランタ、00年シドニーの2つの五輪で日の丸を背負って戦った。挫折、期待、衝突、共闘を繰り返しながら歩んだ陸上人生。現在は指導者として、後進育成に尽力する。


母校の指導者として迎える3度目の箱根本番までは2カ月を切っている。掲げる目標は3位以内。「現状では100%の力を出しても、青学、駒澤、國學院の三強がベストで来たら勝つのは厳しいと感じています」と冷静に分析する。ただ、今月の日体大記録会で山口が27分52秒37をマークし、チームに勢いをもたらすなど好材料もある。「残りの期間でチャレンジする練習も入れながら、3強に少しでも近づくようなチーム力をつけられるよう励んでいきます」と大一番を見据えた。

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