関西電力は14日、配管に穴が見つかって運転を停止した美浜原発3号機(福井県美浜町)について、配管の保護に使う材料を耐久性の低い樹脂製に変えたことが損傷の原因だったと発表した。今後配管を交換し、運転再開を目指す。
関電は先月10日、原子炉容器内のポンプなどの冷却に使う配管に穴や厚みの減少が見つかったと発表。配管の交換や調査のため、同15日に運転を停止していた。
関電によると、昨年度の定期検査で、配管を保護するコーティングがはがれているのが見つかった。補修の際、従来のポリエチレン製ではなく、耐久性の低い樹脂製に変えたため、水流でコーティングや配管が削られたとみられる。
同社は材料を変えた理由について、補修した箇所は水流による損傷が生じないと考え、短時間で補修できる樹脂製を使用したと説明。再発防止のため、設備の補修に関するガイドラインを作成するなどとした。