マザーズリュックの底にシートが隠れている
――ワークマンのマザーズリュックには、たくさんのポケットがあります。お出かけの際持っていくものを、きちんと整理して入れられるので、リュックのなかでゴチャゴチャになってしまうこともなさそうですね。
松重尚志さん(以下、松重さん):ポケットの数は全部で14。両サイドや正面のポケット、さらにそのなかにも小さなポケットがあります。内側にも付いているので、頻繁に取り出すもの、お子さんやママのものなどで分けて収納ができます。
ポケットの数にもこだわりがありますが、実はシートを付けたことも大きなポイントになっています。これは開発者の平林が経験したことですが、外出中に赤ちゃんのおむつ替えをしようとしたときにシートを忘れてしまったことがあったんだそうです。そこで思いついたのが、最初からリュックに付けてしまうこと。そうすればシートを忘れることがありません。
――シートは他の使い方もできそうですね?
松重さん:ベビーカーに付けると防寒対策に。また小雨のときには雨をよけられますね。さらにシートは底部分に入っているので、リュックを床や地面に置いたときに安定します。そうすると荷物の出し入れもグッとしやすくなるんです。
パパが仕事帰りに保育園・幼稚園にお迎えに行けるリュックを
――他にこだわった部分はありますか?
松重さん:抱っこひもを使いながら、リュックを下ろせるようにしました。リュックを下ろすときに抱っこひもも一緒に下ろさないといけないとなると、なかなか面倒ですよね。それにお子さんが泣いてしまうこともあります。ワークマンのマザーズリュックにはショルダーにバックルが付いているので、それを外せばリュックだけを簡単に下ろせます。
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――シックな色ですよね。
松重さん:ママさんが使うのであれば「もっと明るい色にしてもいいのでは?」と言われることもありますが……実はパパさんも使いやすいリュックを目指しています。たとえばショッピングモールでパパさんも背負えるものとなれば、落ち着いたカラーで模様が入っていないシンプルなデザインの方がいいですよね。仕事帰りのパパさんも保育園や幼稚園にお迎えに行けるようなリュック。そういうイメージなんです。ビジネスでも使用できるようにノートパソコンを入れられるので、実際にマザーズリュックで通勤をしている社員もいます。ビジネスシーンと子育てシーンの両方で使ってほしいですね。
(編集後記)
今回はワークマンさんから、マザーズリュックの活用の仕方やこだわりを教えていただきました。今ワークマンは作業服のお店から、女性そして子育て世代も活用できるお店になっています。これからもユーザーの声をキャッチしながら、よりよい商品を提供してくれることでしょう。ママさんにとっても使い勝手のよいアイテムが、たくさん販売されるのを期待したいですね。
※取材は2024年10月に行いました。記事の内容は取材時時点のものです。
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取材、文・川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・神谷もち
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