映画『キングダム 大将軍の帰還』信と王騎の帰還!大ヒット御礼舞台挨拶が11月14日、都内劇場にて行われ、主演の山崎(正しくは、「崎」は「たつさき」)賢人、そしてシリーズ随一の人気キャラクター・王騎を演じた大沢たかおがそろって登壇。大沢は本作にてシリーズから退くことを公表しており、山崎とともに8年という年月をかけた撮影へのほとばしる思いを語り合った。
『キングダム 大将軍の帰還』は原泰久による同名人気漫画の実写映画。2000年以降シリーズ化され、1作目から3作連続で50億円超えという、史上初の偉業を達成している。本作においては7月12日に公開されて以降、邦画実写歴代 No.1のオープニング記録(※金土日3日間興収・興行通信社調べ)を誇る歴史的なスタートを切り、11月14日までの公開126日間で、観客動員数543万人、興行収入79.9億円を突破。まもなく80億の大台に乗ると思われ、その勢いはいまだ留まるところを知らない。
舞台挨拶が行われたのは14日の23時近く。にも関わらず場内は満席で、信と王騎の姿をその目に焼き付けようと、1万通以上の応募があったという。上映後の興奮さめやらぬ観客の中、山崎と大沢が登場すると場内は割れんばかりの拍手や、ところどころ「ありがとう」という呼びかけも聞こえた。
公開後4か月経っても傾けられた作品愛に、山崎は「本当に素直にうれしいです。これだけ皆さんに愛される作品を作ってこられたんだなって、自分も誇らしく、感謝の気持ちがいっぱいあります」と挨拶。
また、大沢も「この数字って、今この時代一人1回観ている数字ではなく、たくさん何度も行かれた方がいると感じて、改めてすごく感謝しています。もう僕は『キングダム』の舞台挨拶をすることがないと思っていたし、そう(スタッフに)伝えていたけど。今回、想像を超える数字が出てたくさんの方のコメントを聞くたびに、フェードアウトもいいけど、感謝を伝えられたらと思った」と感無量の表情を浮かべた。
共演をふり返り、1作目はクライマックスシーンのみだった2人だが、シーン数はどんどん増えていき、本作ではとうとう信と王騎の物語として節目を迎えた。
山崎は「信を演じていて王騎将軍からもらう刺激や学びと同じように、自分自身も大沢さんからいろいろ学んで刺激をいただきました。『1』のとき、王騎将軍を目の前にしたとき…本当にびびっちゃったんです。強くなろうと思って『2』(と続け)、全部がすごい思い出で宝物です」と、大沢を大きな瞳でじっと見つめた。
大沢は「山崎くんは、ひたむきに『キングダム』という作品や役と向き合い続けて、その姿を真横で見させてもらった。悩みを払拭しながら日々どんどん役になろうとする姿に刺激を受けました。7〜8年、ずっと顔を合わせてやってきたので俳優仲間というか、もう家族のように思っている」と、阿吽の呼吸で交わせるようになったという芝居についても思いをはせた。
さらに、「(山崎は)リーダーだし、主役だし、みんながついていく存在に、どんどん立派な男、俳優になっている。これから、僕はそれを劇場で観させてもらうだけで、彼が頑張ってくれることが誇りだなと思う」と山崎に温かいエールも送った。
また、原作者の原氏からのコメントで、「ここまで見事に演じていただけて、原作者としてこれ以上にうれしいことはありません。間違いなく邦画史上に残る人物だと思います」と大沢が演じたからこその王騎への思いも発表された。
大沢は「この役だけは、監督よりもプロデューサーよりも、自分が一番その気持ちを理解してわかっていると信じてやり続けられました。どんな王騎将軍ファンにも負けないくらい研究したし、すべての時間を使ってやってきた、削って愛した役なのでそこは誰にも負けないかもしれない」と、8年分の思いを吐露。
山崎も「本当にそう思います。あれだけの王騎将軍をいろいろなアプローチで表現されていた大沢さんの王騎将軍は、めちゃくちゃ魅力的でした」と、真剣な表情でうなずいていた。
原作者:原泰久先生メッセージ
公開から4か月、キングダムらしい粘り腰で興行収入80億円の大台に間もなく乗るようですね。
シリーズものは徐々に数字が下がっていくものなのに、4作目にしてこのジャンプアップは本当に凄いこと。
製作陣の皆さん、そして何より何度も映画館に足を運んでいただいた皆さんに、心からの感謝を申し上げます。
主演の山崎賢人くん。 素晴らしい結果でシリーズの有終の美を飾ることができましたね。
賢人くんに信を演じてもらえて本当に良かった。
賢人くんとキングダムの出会いには、何か運命的なものを感じています。
主演として、また現場の座長として、これまで多くのものを背負って戦ってくれて、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。
王騎役の大沢たかおさん。 映画キングダムシリーズは、
4作を通して大将軍・王騎の死までを描くプロジェクトでもありました。
僕自身、思い入れの強いキャラクターだったその王騎を、
ここまで見事に演じていただけて、原作者としてこれ以上に嬉しいことはありません。
実写版王騎は、間違いなく邦画史上に残る人物になったと思います。
また、何度も舞台挨拶に登壇して興行を盛り上げていただけたことにも感謝しています。
本当にありがとうございました!
映画『キングダム 大将軍の帰還』は大ヒット上映中。
(シネマカフェ編集部)