フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督が、2カ月連続で招集外となったFWキリアン・エンバペ(レアル・マドリード/スペイン)について言及した。14日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。
2017年3月にデビューしたフランス代表でここまで国際Aマッチ通算86試合出場48ゴール35アシストという成績を残し、現在はキャプテンを務めているエンバペ。“レ・ブルー”の象徴的存在でもある同選手だが、ケガの予防措置として先月のインターナショナルマッチウィークではメンバー外に。今月は復帰が期待されていたものの、再び招集外となった。
“大黒柱”を欠いたフランス代表は、現地時間14日に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)リーグAグループ2第5節でイスラエル代表と対戦。試合は地力で勝るフランス代表が終始主導権を握り、90分間で24本のシュートを放ったものの、最後までネットを揺らせず0−0という結果に終わった。
スコアレスドローに終わったこともあり、試合後にエンバペの不在について問われたデシャン監督は「罰則などではない。彼が複雑な状況にあることは事実だ。私は彼のことを応援している」と前置きしつつ、同選手の現状について次のように持論を展開した。
「今の彼はキャリアの中で最も幸せとは言えない時期を過ごしている。繰り返しになるが、彼は代表に来たがっていた。だが、今の彼にとっては来ないという選択肢の方が良いと思う。誰しも複雑な時期を過ごすことがある。フィジカル的な側面だけでなく、心理的な側面でも。私が何も話さなかったとしても、常に多くの解釈が存在している。私は慎重に言葉を選んでいるし、行き詰まる議論を煽るようなことはしない」
なお、フランス代表は現地時間17日に控えるリーグAグループ2最終節でイタリア代表と対戦する。