千葉県市原市のホテルで従業員の佐伯仁美さん(56)=同市=の遺体が見つかった事件で、強盗殺人容疑で逮捕された会社員の江川敦容疑者(47)=同市光風台2=が、事件があった時もホテルのアルバイト従業員だったことが15日、県警への取材で判明した。
県警によると、ホテルでは店長のほか、佐伯さんと江川容疑者を含むアルバイト従業員13人が在籍。一方で江川容疑者は事件前から出勤しておらず、逮捕により、解雇されたという。従業員は掃除や客の対応など業務全般を担当していたことから、江川容疑者は現金が置かれていた場所や、防犯カメラの位置は分かっていた可能性が高い。また、2人には面識があったとみられ、県警が佐伯さんの殺害の動機を調べている。
江川容疑者は、1日にこのホテルで佐伯さんの首を刃物で切ったりひも状のもので絞めたりして殺害し、少なくとも現金1万2000円を奪って逃走したとされる。捜査関係者によると、奪われた現金は、佐伯さんの遺体が発見された従業員専用の部屋にあったという。【林帆南】
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