■『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』試合前インタビュー(15日・名古屋市内ホテル)
メインイベントの第12試合で前フェザー級王者のヴガール・ケラモフと対戦する摩嶋一整が、“因縁の一戦”に向けて静かに闘志を燃やした。
【写真】メインで対戦するヴガール・ケラモフ&摩嶋一整 この試合は2月の佐賀大会でマッチメイクされたが、ケラモフが母国アゼルバイジャンで警察に勾留されたため出国ができず、直前で中止に。ケラモフの嫌疑が晴れて出国可能となり、9ヶ月を経て名古屋大会のメインとして改めて行われる。
フィジカルの強さ、パンチ力、レスリング、そして寝技の巧みさを兼ね備える難敵と対する摩嶋は「非常に強いファイターだと思う」とリスペクトを示しつつ、「自分がトップポジションを取ってフィニッシュするイメージで臨む」と力強く語った。
前戦はビッグイベント『超RIZIN.3』の第1試合で、無料中継もされたことから「街で声をかけられる機会も増えた。ファンの声援がうれしいです」と喜びを語り、次なる試合へのモチベーションとしている。
今年はこれが3試合目となり、会社員と格闘家を兼ねる摩嶋にとって多忙な中での準備となったが、「ペースは厳しいが、メインイベントのやりがいがある」と意気込み。前王者に完勝すると、大みそかへの参戦も期待されるが「もう無理です」と苦笑まじりに即答した。
山口県でサラリーマンとして働きながら格闘技を続けてきた摩嶋にとって、今回が初めてRIZINでメインイベントを務める。「同じような環境で頑張る人たちにいい影響というか、見本となる試合を見せたい」と抱負を述べた。