何気なく発した言葉で、他人を傷つけたり、逆に傷つけられたりした経験は誰しもあるだろう。
千葉県の40代女性から考えさせられる投稿が寄せられた。女性は夫と2人の子どもたちと4人で、「地元で人気」というハンバーグとステーキのレストランをよく訪れていた。だがある日、子どもたちだけを連れ、3人で出かけたという。それには事情があった。
「当時、夫が浮気して土日に出かけてしまい小さい子ども2人を一人でお世話しなきゃいけなく、ご飯も作る気力がなく、お腹すいて何をする気にもならないからお肉屋さんへ行っちゃおう! と意を決して母子3人で食べに行きました」
ワンオペ育児に疲弊していた女性は、美味しいものを食べ、束の間だけでも気分転換したかっただろう。だが、思いも寄らない展開になってしまった。(文:天音琴葉)
「お父さんがいない時に、高いご飯屋さんは母子で来ちゃいけないのかよ、と思った」
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店に入ると、中年の男性店員がやってきた。そして「今日パパは置いてきたのですか」と声を掛けてきたという。店員の言葉に深い意味はなかったに違いない。だが、夫の不倫に心を痛めていた女性は……
「いまパパの話なんかされると悔しくて『パパは女と不倫しに私たちを置いて遊びに行ったのに、置いてきたなんて、何で言われなきゃいけないんですか』と言い返し、涙が込み上げてきた。お父さんがいない時に、高いご飯屋さんは母子で来ちゃいけないのかよ、と思った」
「パパ」という言葉すら聞きたくなかったという気持ちは理解できるが、事情を知る由もない男性店員が気の毒だ。もう少し言い方はあったかもしれないが、客や同僚たちもいる前でなじる行為は、明らかに行き過ぎだ。
一方で子どもたちは「不倫」という言葉を理解できる年齢ではなかったのかもしれないが、いきなり泣き出した母親を見て、異変を感じ取っただろう……。
すると店員は気まずそうに、目を合わせないように配膳してきたというが無理もない。しかし女性は、この態度にも不快な気持ちになったようだ。
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「浮気の悪口詳細を聞いてもらいたいくらい悲しいのに、節目がちで運んできた。母子で外食に行っても、『今日は3人で来たのね!』だけにして欲しい」
と投稿を結んだ。
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