2024年は縦折り型のスマートフォンのバリエーションがますます充実した一年でした。ディスプレイの折り目が目立ちにくい端末も出てきており、フォルダブルデビューには狙い目のタイミングとも言えるかもしれません。
ここでは縦折り型のフォルダブルを比較検討する際に、ぜひチェックしておくべき3モデルをピックアップして紹介していきます。
●縦折りハイエンド「Galaxy Z Flip6」
2024年7月に発売された「Galaxy Z Flip6」は、ハードウェアを堅実に進化させつつ、Galaxy AIを活用した機能も充実させた一台。メインディスプレイは6.7インチ、サブディスプレイは3.4インチです。
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ハイエンドらしくプロセッサーには高性能な「Snapdragon8 Gen3 Mobile Platform for Galaxy」を搭載。Flipシリーズでは初となるベイパーチャンバー冷却性能システムを搭載したこともトピックです。
背面カメラは、5000万画素の広角カメラと1200万画素の超広角カメラの二眼構成。前世代の1200万画素から5000万画素へ高解像度化し、高い解像度を生かして光学2倍相当のズームが利用できるようになったことが見逃せません。撮影機能としては、被写体を認識して画角を自動調整する「オートズーム」に新対応しています。
またAI関連では、スケッチアシスト(AIスケッチ)という機能が利用可能。写真上にザッと絵を描くと、それに対応する画像が生成されるのがユニークです。
●バランスの良いミッド「motorola razr 50」
「motorola razr 50」は、モトローラ・モビリティ・ジャパンが2024年9月に発売したモデルです。メモリやストレージなどの仕様が若干異なる「motorola razr 50s」というソフトバンク版モデルも展開されています。
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本モデルは、ミッドクラスの端末でありながら広いサブ画面を備えることがポイント。メインディスプレイは6.9インチ、サブディスプレイは3.6インチあります。
特に、サブディスプレイについては、2023年冬発売の「razr 40」の約1.5インチから3.6インチまで拡大したのは見逃せない変化。高解像度のカメラを使ったセルフィーをする際のモニターに使えるのはもちろん、ほぼ全てのAndroidアプリがこのディスプレイで操作可能です。
背面カメラは、メイン(5000万画素)と超広角(1300万画素)の2眼構成です。
プロセッサーには、ミッドレンジのフォルダブル向けとされる「MediaTek Dimensity 7300X」が搭載されています。
IPX8準拠の防水性能や、おサイフケータイもサポートしているので、スペック面についても日常使いでの不安はほとんどありません。
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●価格重視の「Libero Flip」
「Libero Flip」は、2024年2月にワイモバイルから発売されたZTE製の折りたたみスマホです。春モデルで他の2モデルに比べると発売時期は少々早かったモデルではありますが、フォルダブルスマートフォンでありながら、機種代金3万1680円(税込、以下同)、他社からの乗り換え時には9800円という価格のインパクトは今もなお健在です。
メインディスプレイは約6.9インチですが、サブディスプレイは約1.43インチの円形で、他の2機種と比べると小さく用途も限られます。
背面カメラは、5000万画素+200万画素(深度)で、シンプルな撮影用途ならば十分満足できる仕様です。さらに、33Wの急速充電への対応やおサイフケータイのサポートなども見逃せません。
ちなみに、本モデルは防水性能を備えておらず、IPX2/IP4Xに対応するのみ。雨天時などの利用には注意する必要があります。