キャバクラ感覚な婚活おじさんにドン引き…それでも我慢しないと結婚できない?「断っていい男性」の見分け方は

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2024年11月16日 16:20  女子SPA!

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こんにちは。これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

高望みしすぎて婚活が苦戦する方に関する情報・記事はたくさんあります。歯がゆいのは、無謀な高望みをしているような人はその手の情報を見て反省することがなく、失敗しないように情報収集をせっせとやるような真面目な人ほどそれらの記事を見て、自分を責めてしまうことです。

◆「イイ子がいそうだから入会した」キャバクラ感覚な婚活おじさん

国家公務員の祐子さん(仮名・40歳)はその後者のお一人です。

私のところへご相談に来た祐子さんは、結婚相談所で婚活中でした。祐子さんのお仕事は全国転勤があり、前年まで地方都市で暮らしていました。首都圏に転勤したのをきっかけに婚活しようと思ったそうです。

「年齢が年齢なので、苦戦するのは分かっています」と話し始める祐子さん。

「お会いした人の言動で気になることがよくあるのですが、それは私が気にしすぎなのか、相手に問題があるのかで悩むんです。細かい事を気にしすぎと昔から言われるほうではあったので、いい人に会えているのに自分でチャンスを潰しているかもしれないと思って」
「例えば、どんな言動ですか?」
「先日お見合いした男性は『結婚相談所にイイ子がいそうだから入会した』って言ってたんです。50代なのに『イイ子がいそう』ってどうなんだろうと思ってしまって」
「そうですよね。なんかキャバクラ感覚ですね。その方に関しては断っていいと思いますよ」

祐子さんは安心されたようでした。

◆「欲望を満たす対象」として見てくる相手は断っていい

断るべきか進むべきかに迷う、決断が苦手な方は非常に多い印象があります。気にしなくて良いと思うのは「お願いしたら変わりそうなこと」です。デートのお店選びのセンスや、LINEの頻度、服装、休日の過ごし方などは交際後に変わる可能性も高いですよね。

しかし、相手に協調性がなさそう、対等に話し合いができなさそう、という面が引っかかるのならば、お断りしても良いでしょう。それらを簡単に変えることはできないからです。

好みの“イイ子”に出会うために結婚相談所に登録したとしても、ルール違反ではありません。でも相手の女性だって男性を選ぶわけなので、その下心を初めの段階で伝えてしまうのは浅はかでしょう。せめて「素敵な女性が多いって聞いたから」と表現できたらマイナス印象ではなかったはず。

もし男性がお見合いで女性会員に「高収入男性が多いから結婚相談所に登録した」と言ってきたら、まず交際は見送るのではないでしょうか。

人間ですから欲があること自体は問題ないですが、パートナー探しの場で自分のことを「欲望を満たす対象」として近づく人がいたら、警戒して断って問題はないのです。従わせるためのパフォーマンスとして「話し合いの素振り」はするかもしれませんが、支え合っていく信頼関係を築けない人との結婚生活は難しいでしょう。

◆「お仕事頑張ってるんですね」と言ってくる男性は、上から目線?

祐子さんは他にも気になってしまうことがありました。「結婚したら家事手伝いますよ」とアピールした男性や、「褒めているつもりの上から目線」をする男性です。

「私は仕事柄、転勤や出張があるんですけど、それを話すと『お仕事頑張ってるんですね』って言われるんです。悪気はないと思うんです。でも、同じ仕事をしている男性には言わないと思うんですよね。これも気にしすぎですか?」
「う〜ん。線引きが難しいです」

40歳の祐子さんが会っているのは、主に40代〜50代前半の男性です。

「お仕事頑張ってるんですね」という発言が上から目線なのは共感しますが、エンジニアや建設業界など職場に総合職の女性が極めて少ない環境にいると、昭和の価値観のまま止まってしまうことはあると思うのです。そして、出会いがなくて婚活サービスを利用するのは、こうした女性比率が低い職場の男性が多いのも事実。

一方、祐子さんの職場では結婚したら女性が家事をするものと思っているような男性は見当たらず、「ちょっと家事を手伝った程度でアピールする既婚男性」もいないそうです。国家公務員だからなのか特に男女平等の考えが浸透している職場にいる彼女だからこそ、他業種の男性と会話すると余計に価値観の差を感じてしまうのかもしれません。

◆バリキャリの彼女に、時代錯誤な男性が寄ってくる“意外な理由”

アラフォーだと、ゆるく働いてきた女性よりバリバリ働いてきた自立した女性の方が婚活では有利です。「仕事が忙しいから婚期を逃したんだろう」と思われるので、独身でい続けた理由が分かりやすいのです。

そしてそうした女性が、「お仕事頑張っているんですね」と評価するような時代錯誤な男性ばかりに当たるということは、筆者の経験上あまりありません。

ただし、バリバリ働いている女性=モテるではないのです。一般的に民間企業でバリバリ働き収入も多い女性は、身なりにかけるお金も多く、キレイな人が多いのです。一定の年齢を超えるとキレイな髪や肌を維持するのにもお金がかかるので、同年代との差が開いていきます。

しかし、祐子さんは髪もメイクも盛っておらず白いブラウスを着てネイビーのスカートで、優しそうですが「授業参観のお母さん?」と思うよう服装です。婚活写真ではパールのアクセサリーをした“フォーマルな授業参観のお母さん”でした。

同年代でもっとキレイで今どきのコーディネイトのライバルがいると、ちょっと時代遅れです。いろんな女性がいるなかでは、女っぽいというよりお母さん風なのです。

◆ホワイトな職場こそ、自分の外見のダサさに気付けない

私は、祐子さんの服装や外見について本人に伝えることにしました。

「祐子さんの今の服装だと、首都圏で働く女性の中だと地味で、授業参観のお母さんか保険の営業っぽいんですよ。ライバルになる女性はもっとキレイで垢抜けている女性がいるので、相対的に垢抜けていない印象を持たれます。外見が垢抜けないと、女性を下に見る男性が寄ってきやすいですよ。服はもう少しトレンドも取り入れて、写真も撮りなおしましょう」
「そうですか? 職場では普通なんですけど」
「外見の指摘したらハラスメントになるし、垢抜けた人が少ない環境ならこの服装でも良いのではないでしょうか。でも婚活では、丸の内や恵比寿で働く女性も、化粧品とか航空会社とか華やかな業界で働く方もライバルです。デートって場面だとマナー違反とまではいかないけど、TPOを意識できてないと思われることもあるかもしれませんよ」
「そういう知り合いがあまりいないので……そうなんですね」

◆時代遅れな服装だと、時代遅れな価値観の男性が寄ってくる

ピンときていないようでしたが、祐子さんはスタジオを変えて写真を撮りなおしてくれました。写真と自己紹介文も変えたところ、同年代の男性に申し込み(会ってみたいという意思表示)をしてお見合い成立することも増えたそうです。

その後、「初めて普通の男性って思える人に会えた」とメッセージを頂きました。

祐子さんの場合、問題は男性に対しての高望みではありませんでした。時代遅れな服装、メイク、写真で婚活をしていたから、時代遅れな価値観の男性が寄ってきやすかったのです。素敵な男性に会えない場合、自分が素敵な女性かどうか立ち止まって考えてみた方が良いかもしれません。高望みをやめるというより、自分を高めましょう。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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