<フィギュアスケート:全日本ジュニア選手権>◇16日◇広島・ひろしんビッグウェーブ◇女子ショートプログラム(SP)
世界ジュニア選手権2連覇中の島田麻央(16=木下グループ)が緊張を乗り越え、大会史上初の4連覇へ前進した。
ショートプログラム(SP)に臨み、72・69点で首位発進。全3本のジャンプを決め、2位の和田薫子に6・29点差をつけた。前夜は就寝後に2度も起きるほど緊張したというが「緊張しても普段通りの演技ができて自信になった」と手応えを口にした。
師の声が耳に残った。そこに成長を感じた。いつもは緊張が勝り、演技前のアドバイスを忘れることもあるが、この日は余裕があった。浜田美栄コーチから伝えられたのは「エルファバになりきってね」。その言葉通り、SPで用いるミュージカル作品「ウィキッド」の主人公の魔女エルファバに扮(ふん)して楽しく舞った。
スピンやステップシークエンスなど全ての要素で最高難度のレベル4を獲得。「ジャンプの少し前でも『なりきろう、楽しもう』と思えた。それでも跳べるんだと分かった」と気付きを得た。
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ただ、SPでの“なりきり度”は「50%くらい」と厳しめの自己評価。17日のフリーでは大技トリプルアクセル(3回転半)と4回転トーループを投入予定だが、演技への没入感も大切にする。「今日はなりきる以外のことが頭に浮かんでしまった。(フリーは)強化してきた表現を見ていただきたい」。納得の演技で偉業をかなえる。【藤塚大輔】
◆ジュニア女子SPの上位成績
<1>72・69点 島田麻央(木下グループ)
<2>66・40点 和田薫子(グランプリ東海クラブ)
<3>64・54点 櫛田育良(木下アカデミー)
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<4>62・58点 河野莉々愛(木下アカデミー)
<5>62・52点 中井亜美(TOKIOインカラミ)
<6>60・60点 宮崎花凜(MFアカデミー)
<7>60・31点 金沢純禾(木下アカデミー)
<8>59・06点 村上遥奈(木下アカデミー)
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<9>58・23点 岡万佑子(木下アカデミー)
<10>58・06点 上薗恋奈(LYSインカラミ)
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