<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第5戦フィンランド大会>◇16日◇ヘルシンキ◇男子フリー
【ヘルシンキ=竹本穂乃加】山本草太(24=中京大)は、悔しさの中にも収穫と見いだした。ショートプログラム4位からのフリーは167・48点、合計249・91点。第2戦スケートカナダに続く4位で、惜しくも表彰台には届かなかった。
「少しミスはありましたけど、最悪の状態からうまく切り替えることができたのは、そこは1つ成長した部分かな」。前半の4回転サルコーで手をつき、後半のトリプルアクセル(3回転半)では転倒があった。ただ、この日の大会は現地入り後に「重力感じるぐらい本当に体が重たくて」と苦しんできた。この日の午前の練習でも「最悪」。
宿舎に戻り、必死に体と頭を動かして、切り替えようと努めた。「ネガティブな方向に落ちていきそうだったんですけど、諦めるのは今じゃない」と気持ちを前に向けられたという。
GPシリーズは2戦連続の4位に「悔しい」としながらも「本当に1戦1戦、課題をたくさん見つけることができました」と糧にしていく。次戦は年末の全日本選手権(大阪)。「表彰台を目標にしていますし、表彰台ではなくて、上を目指して頑張っていけたらなって思います」と掲げた。
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