<ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2024:日本36−20ウルグアイ>◇16日◇フランス・シャンベリー
日本(世界ランク14位)が、2度の数的不利を乗り越えてウルグアイ(同19位)を振り切った。
18−10の前半39分、ハイボールを空中で競り合う際に、主将を務めたSH斎藤直人(スタッド・トゥールーザン)の危険なプレーにシンビン(10分間の一時退場)。斎藤は「僕としてはボールだけを見て、ボールを捕りにいくようにプレーした」としつつ「おそらくコンタクトの瞬間に(捕球に向けて挙げずに)手が降りていた。完全に個人の責任。同じことが起きないように改善したい」と自己分析した。
同40分にPGで5点差に迫られると、SH不在の後半4分には相手フランカーのビアンキに同点トライ、SHアルバレスの勝ち越しゴールを許した。23年W杯も経験したCTBディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)は「タフなシチュエーション。シンプルにプレーをするメンタリティーだったが、自陣でプレーをしすぎた。もう少しキックを有効的に使っても良かった。いい勉強になったと思う」と振り返った。
26−20の後半26分には、ロックのワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)が相手頭部へのタックルで一発退場。FWの核を失いながらも、SH斎藤のPG、ライリーのダメ押しトライで引き離した。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは「難しく、厳しい試合だった。ファイトをし続けたことが良かった。いかに厳しい状況に対応していくか。ここまでうまくいかなかったが、そこの部分において、1歩前に進むことができた」と苦境を乗り越えた選手を評した。
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テストマッチの連敗を3で止め、今季最終戦として24日(日本時間25日)に英ロンドンでイングランド(同7位)に挑む。フランカー下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)は「14人になったシーンも、全員でチームになって戦って勝ち切れたのが、すごくプラスになる。勝つことの喜びを久しぶりに味わうことができた」と笑顔を見せ、次戦へ「クオリティーをより上げていかないといけない」と引き締めた。【松本航】
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