齋藤飛鳥【推しの子】伝説のアイドル役を一度辞退していた　元アイドルだからこその苦悩「相当の覚悟が必要でした」

　元乃木坂46で俳優の齋藤飛鳥（26）が17日、都内で行われたドラマ＆映画『【推しの子】』ワールドプレミアに登場した。

【写真多数】実写版【推しの子】アクア＝櫻井海音、アイ＝齋藤飛鳥、ルビー＝齊藤なぎさ、MEMちょ＝あのもブラックコーデ

　イベントでは同作さながらの豪華な特設ステージが用意され、ステージの四方から櫻井海音、齋藤飛鳥、齊藤なぎさ、原菜乃華、茅島みずき、あの、吉田鋼太郎、倉科カナ、金子ノブアキ、要潤、スミス監督・松本花奈監督の制作陣が登場した。ステージ下には一般観覧客が集まり、キャストの登場とともに手持ちのペンライトで歓迎。会場のボルテージは最高潮に達した。

　今作でアイドルグループ・B小町の不動のセンターで天性の輝きを持つ伝説のアイドル・アイを演じた齋藤は当初、出演を辞退したという。これについて齋藤は「マスコミの皆さん、ちょっとポップに書いていただけたらうれしいんですけど」と前置きした上で、「素直にやりたくなくて、お断りさせていただいて」と明かす。

　しかし最終的に出演を決めたその理由を「実写化するにあたって何を描きたいかっていうお話を具体的にいただいた時に、それが狙いなら私でも、もしかしたらアイを演じられるかもしれないなと。スタッフさんの熱意を受け取らせていただいて、ちょっと頑張ってみようかなと受けさせていただきました」と話した。

　自身も過去にアイドル活動をしていた齋藤。アイドルを演じることに「私は約12年ぐらいアイドルをやらせていただいて、それを卒業してからのこれだったので。それは相当の覚悟が必要でした。でも、自分のファンの人がもう2度とアイドル姿の私を見れないと思っていたのに見れるっていう、何かそういうので楽しんでいただけたらいいかなと思っていました」と笑顔を見せた。

　同作は2020年より「週刊ヤングジャンプ」（集英社）にて連載した赤坂アカ氏と横槍メンゴ氏のタッグによる漫画が原作。単行本の累計発行部数は1800万部を突破した（2024年8月現在）。主人公が伝説的アイドル・アイの子どもとして転生するファンタジックな設定と、ショッキングな描写もいとわないサスペンス要素、“芸能界”という複雑な世界に躊躇（ちゅうちょ）なく切り込んだストーリーで、幅広い世代の心をつかんでいる。

　実写版『【推しの子】』は、ドラマシリーズを動画配信サービス「Prime Video」で11月28日午後9時からAmazonのプライム会員向けに世界独占配信。ドラマの続きとなる映画は東映配給にて12月20日から全国公開となる。