中国東部・江蘇省で男が複数の人に切りかかり、8人が死亡した事件。真相解明や不安の払しょくが強調される一方、情報統制も懸念されます。
江蘇省・無錫市の事件があった専門学校前です。ここから見える正門前には朝から保護者らが慌ただしく学生らを迎えに来る様子が見られました。
当局の発表によりますと、きのう、21歳の男が刃物で複数の人を切りつけ、8人が死亡し、17人がけがをしました。男はその場で身柄を拘束されたということです。
学校には事件を知った市民らが花を届ける様子も見られました。
献花に来た卒業生
「何と言うか、とても残念に思います」
「彼らにはまだ、素晴らしい未来があったはずなのに」
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当局は男について、この学校に通学していたものの、試験に不合格となり卒業証書をもらえなかったことや、現在実習中の職場で報酬などに不満を持っていたとしています。
中国では11日に、広東省・珠海市で35人が死亡する事件が起きたばかりです。
事件のあった江蘇省のトップは、真相解明や、犯人への厳しい処罰に加え、犯罪の抑止や市民の不安払しょくを強調していますが、SNS上では動画や画像が次々と削除されていて、情報統制を強めることも懸念されます。