UEFAネーションズリーグ(UNL)・グループB3の第6節が17日に行われ、ノルウェー代表とカザフスタン代表が対戦した。
初回大会はリーグC、以降はリーグBに身を置くノルウェー代表は、今大会に入って昇格のチャンスを手にしている。グループB3第1節のカザフスタンとのアウェイゲームこそスコアレスドローで終わったが、以降は2連勝を飾る。第4節ではオーストリア代表に1−5と大敗を喫したが、11月シリーズ初陣ではスロベニア代表を4−1で下し、勝ち点「10」を積み上げて最終節に突入した。
最終節では本拠地の『ウレヴォール・スタディオン』に、今大会唯一白星を挙げられていないカザフスタン代表を迎える。カザフスタン代表は開幕節でノルウェー代表と引き分けた後、4連敗と苦しんでおり、前節終了時点でリーグC降格が決定。ノルウェー代表は勝利した上で、他会場でオーストリア代表が引き分け以下の成績で終われば、首位でのリーグA昇格を決められる。オーストリア代表が勝利した場合は得失点差の勝負になるため、大量得点での勝利が必要だ。
キャプテンのマルティン・ウーデゴーアこそ負傷の影響で不在となったものの、ノルウェー代表のスターティングメンバーにはアーリング・ハーランド、アレクサンダー・セルロート、サンデル・ベルゲらが並ぶ。ヨルゲン・ストランド・ラーセンらがベンチから出番を待ち、キックオフを迎えた。
スコアが動いたのは23分。敵陣中央で相手の横パスをカットしたアントニオ・ヌサが、自ら持ち運んでミドルシュートを放つ。ここはGKスタス・ポカティロフに阻まれたものの、こぼれ球をハーランドがダイレクトで押し込み、ノルウェー代表が先手を取った。
37分にも“エース”が魅せる。敵陣左サイド大外の位置で顔を上げたヌサが、右足でクロスボールを送ると、このボールがファーサイドでポジションを取っていたハーランドの頭にピタリ。背番号9は狙い澄ましたヘディングシュートを沈め、ノルウェー代表がリードを2点に広げた。
続く41分にもノルウェー代表が左サイドから攻撃へ。巧みなドリブルで縦へ持ち出したヌサがクロスボールを上げると、このボールは先に相手に触られたものの、短くなったクリアボールはセルロートの元へ。左足で冷静に流し込み、ノルウェー代表が3点をリードして前半を終えた。
後半に入ってもノルウェー代表の勢いは止まらない。71分、敵陣中央でルーズボールを拾ったベルゲが前方へ預けると、ボールを受けたハーランドは反転から右足を振り抜く。ファーサイドめがけたグラウンダーの一撃がゴールに吸い込まれ、ノルウェー代表が4点目をゲット。ハーランドはハットトリックを達成した。
直後の76分には、前半の3ゴールを演出していたヌサが、ボックス左から右足でコントロールショットを突き刺して勝負あり。試合はこのままタイムアップを迎え、ノルウェー代表が5−0と大勝。ハーランドは国際Aマッチ39試合目の出場にして38ゴールと、驚異的なペースで得点を量産している。
他会場ではオーストリア代表がスロベニア代表と1−1で引き分けたため、ノルウェー代表が首位に立ってグループB3の戦いを終えることが決定。来季、ノルウェー代表は初めて最上位のリーグAへ乗り込むこととなる。
【スコア】
ノルウェー代表 5−0 カザフスタン代表
【得点者】
1−0 23分 アーリング・ハーランド(ノルウェー代表)
2−0 37分 アーリング・ハーランド(ノルウェー代表)
3−0 41分 アレクサンダー・セルロート(ノルウェー代表)
4−0 71分 アーリング・ハーランド(ノルウェー代表)
5−0 76分 アントニオ・ヌサ(ノルウェー代表)