地域によって葬式の常識は異なるようだ。埼玉県の50代女性は、実母が今年亡くなったため、「急いで帰省して葬儀の手配」を行ったそう。
「その際に『DVDはいかがなさいますか?』と業者に聞かれ『え?』となりました」
何のことか分からず聞いてみると、「生前の写真を集めて編集し、その写真のエピソードをまとめ式の中で映像を流すもの」だそう。母は芸能人でもなく、「ただの一般のおばちゃん」のため、遠慮したという。しかし、仰天エピソードはこれだけではなかった。(文:長田コウ)
「集合写真を撮りますのでお集まりください」
次に驚いたのは葬儀後、火葬場に行く前に業者から言われた「集合写真を撮りますのでお集まりください」という一言。地域によっては、久しぶりに親戚一同が集まった機会として集合写真を撮ることもある。しかし喪主である姉と女性は初めて体験することで驚きが隠せなかったようだ。
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「姉妹で高校卒業後は田舎を出てるので田舎の葬儀は実は初めて。なぜ写真??とこれまたびっくり」
火葬場に向かう途中では、叔父や叔母から「なんでDVDがなかった?」と不満を言われる始末だった。葬式で追悼映像を流すのも、最近では意外とよくあることのようだが、これには「改めて地方の葬儀は分からないことばかりでした」と振り返る。
後日、葬儀屋から姉のもとに記念写真が送られてきて、扱い方に困っていたという。「どうすればいいの?」と聞かれた女性は、
「葬儀屋に電話して写真を焼き増しして親戚に送るのがベストじゃない?」
と伝えたそう。また親戚から不満を言われないためにも、それが妥当な線かもしれない。
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