土下座で婚約解消、元カレの「傷物にしてしまったのに申し訳ない」という言葉が忘れられない女性

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2024年11月19日 06:20  キャリコネニュース

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愛し合っていても、さまざまな事情から結婚できない男女もいる。愛知県の40代女性もその1人で、いまだに忘れられない元彼がいるようだ。新しい彼ができても元彼と比べてしまい、うまくいかないことに頭を悩ませている。女性と元彼が知り合ったのは、大学のオーケストラ部だった。

「彼は一学年下で、同じ楽器演奏に入ってきた子。ただ、浪人していたので年は同じでした。付き合いだしたのは私が部を引退してからで、当時は今と違い編み物なぞ流行っていましたので、手編みのセーターなどプレゼントしたら、ひどく喜んでくれました」

2人は社会人になると、結婚を前提に同棲を始めた。しかし、結婚の話を進めていた時期に彼がとある難病を患ってしまい、幸せな生活は終わりを迎えてしまう。(文:福岡ちはや)

「あなたに何かがあっても俺が守るとは言えない」

2人は生活費を折半し、家事も分担していた。だが元彼は「良いほうの意味で昭和の男」だったという。そのため、病気の影響で二度休職したのちに会社を辞めることが決まると、

「このままではあなたを幸せにできない。足枷になるので、傷物にしてしまったのに申し訳ないが別れてほしい」

と土下座で婚約解消を申し出たそうだ。女性は「傷物というのは昔の言い方で、要は『性行為して処女でなくした』という意味です」と補足し、こう続ける。

「私も正社員としてそれなりには稼いでいましたので、『塾講師や家庭教師のアルバイトで体調に応じて稼いでくれればいいではないか。私が頑張って働く』と主張しましたが、『妊娠して産休や育休になったら家計をどうするのか。あなたも病気などしたらどうするのか。今の俺ではあなたに何かがあっても俺が守るとは言えない』と泣かれました」

女性が元彼の涙を見たのは、それが初めてだったという。最終的に別れが決まったときも、元彼は女性に「慰謝料を少しだけだが払う」と漢気を見せたそうだ。そんな「昭和の男」な元彼のプライドを傷つけないよう、女性は「もらったら私が惨めになるから」と慰謝料を断ったことを明かした。

元彼も「あの人より優しくて美人で賢い女なんていない」と言っているらしい……

女性は「その後、恋愛をしなかったわけではありませんが、どうしても彼と比べてしまいます。(中略)外見、家事をするかどうか、浮気しないか、生活ぶり……。結局、その彼を上回る男性には会えませんでした」と苦しい胸の内を吐露する。

「若くて良いときに別れたせいもあり、美化しているところもあるのは自覚しています。ただその彼、少し頑固そうな見た目の渋いイケメンでして、オーケストラ時代に他校の女の子複数から熱烈に言い寄られたり、後輩から言い寄られたこともあるほど。それでも『好きな人がいるんで』『彼女ができたんで』と全員振っていたそうです。弟さんや後輩から聞きました。で、その好きな人だの、付き合っていた人ってのが私なのです」

女性にとって元彼は、まさに理想の人だったのだろう。しかも、やるせないが元彼も女性に対して同じ思いを持っているらしく、

「やっぱ、あの人より優しくて美人で賢い女なんていないよな」

と漏らしていたこと、別の女性と交際しても1か月と持たないことを、元彼の弟が教えてくれたそうだ。それにもかかわらず元彼は、「俺が未練を残してしまうから、あなたにはもう一切連絡しない」という昔の発言を守り、年賀状での挨拶すらしてくれないという。女性は、

「そこまで褒めちぎってくれるなら手放さなければいいのに、と今でも思います。このまま弟君との定期連絡が続いていたら、定年退職したあとに会いに行ってやろうかなどとも思ったり、もう会わないほうが夢を壊さなくていいかなとも思ったり」

と複雑な思いを吐露した。

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