UEFAネーションズリーグ(UNL)・グループA1が18日に行われ、クロアチア代表とポルトガル代表が対戦した。
前回大会のファイナリストでもあるクロアチア代表は、ここまで2勝1分2敗と厳しい戦いを強いられている。対照的に、UNL初代王者のポルトガル代表は、ここまで4勝1分と好調をキープ。両者は開幕戦で相対しており、当時はポルトガル代表が2−1で勝利。この勝利で波に乗ったポルトガル代表は、一気に3連勝を飾り、スコットランド代表と0−0で引き分けた後、前節はポーランド代表相手に5−1と大勝していた。
このような状況で迎える最終節、ポルトガル代表は既に準々決勝進出を決めているものの、クロアチア代表は敗れた場合、他会場の結果次第では3位に転落する可能性が残る。引き分け以上で2位以内が確定する状況のなか、クロアチア代表のスターティングメンバーにはキャプテンのルカ・モドリッチを筆頭に、マテオ・コヴァチッチやヨシュコ・グヴァルディオールらが並んだ。ポルトガル代表はヴィティーニャ、ジョアン・フェリックス、ラファエル・レオンらが先発に名を連ねている。
試合は序盤からポルトガル代表が主導権を握って攻勢を強め、J・フェリックスやR・レオンらがゴールを脅かす。なかなか均衡を破ることができずに時計の針は進んだものの、33分にはポルトガル代表の鋭い攻撃が牙を剥く。自陣中央で前を向いたヴィティーニャが最終ライン裏のスペースへロングフィードを届けると、抜け出したJ・フェリックスが見事なコントロールから左足で流し込む。2人のクオリティーが光った攻撃で、ポルトガル代表が先手を取った。
1点ビハインドとなったクロアチア代表は直後の37分、コヴァチッチからのスルーパスで背後を取ったイゴール・マタノヴィッチが右足で狙うも、GKジョゼ・サに阻まれる。続く39分にはボックス左へ駆け上がったグヴァルディオールが右サイドからのボールを頭で落とし、最後はアンドレイ・クラマリッチが左足でボレーシュートを放ったが、ここは左ポストに嫌われた。
ポルトガル代表の1点リードで後半へ折り返すと、62分にはクロアチア代表が反撃へ。モドリッチ、クリスティヤン・ヤキッチと繋いで、ペナルティエリア手前右寄りの位置で前を向いたルカ・スチッチが左足で浮き球のボールを送ると、グヴァルディオールがこのボールに反応。ストライカー顔負けの見事な動き出しで背後へ抜けると、狙い澄ましたヘディングシュートを沈めたが、ここはオフサイドと判定され、得点は認められない。
だが、直後の65分にはクロアチア代表が正真正銘のゴールを奪ってみせる。ペナルティエリア手前中央でボールを持ったスチッチが右へ散らすと、ヤキッチが縦へ抜けると見せかけて切り返し、左足でクロスボールを送る。ファーサイドで反応したのはまたもグヴァルディオールで、左足で同点ゴールをねじ込んだ。
73分にはポルトガル代表がビッグチャンスを創出。敵陣右サイドでボールを受けたフランシスコ・コンセイソンが、タイミングを見てグヴァルディオールをかわし、左足でクロスボールを送ると、ファーサイドへ走り込んだヌーノ・メンデスがダイレクトで合わせる。だが、ここはGKドミニク・リヴァコヴィッチが好セーブを見せ、ゴールを死守した。
試合はこのままタイムアップ。クロアチア代表は勝ち点「1」を積み上げたため、他会場の結果を問わずに、2位での準々決勝進出を確定させた。ポルトガル代表も1位の座を守り、4勝2分と無敗でグループA1の戦いを終えた。なお、準々決勝は来年3月に予定されている。
【スコア】
クロアチア代表 1−1 ポルトガル代表
【得点者】
0−1 33分 ジョアン・フェリックス(ポルトガル代表)
1−1 65分 ヨシュコ・グヴァルディオール(クロアチア代表)