年賀状を「出したことがない」子どもの割合は?

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2024年11月19日 09:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
フタバは11月15日、子どもの年賀状事情に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年9月18日〜9月27日、小学生〜大学生までの子どもがいる保護者200名を対象にインターネットで行われた。

○「年賀状を出したことがある」子どもは約7割


「お子さんは年賀状を出したことがありますか?」と質問したところ、子どもが年賀状を出したことが「ある」と答えた人が、全体の約7割を占める結果となった。


年代別のデータでも特に差異はなかった。デジタル化が進んだ現代でも、年賀状による伝統的なやり取りをしたことがある子どもが多いことがわかる。

○子どもが年賀状を出したきっかけは?



子ども年賀状を出すきっかけになった出来事を尋ねたところ、「おじいちゃん、おばあちゃんやお友達に出したいと言うのがきっかけでした」(40代女性)、「幼稚園や小学校で友達と年賀状のやり取りをする約束をしてきたり、担任の先生から年賀状が届くこともあったため」(30代女性)、「保育園で年賀状を書きましょうという取り組みがあったから」(40代女性)、「小学生の頃、親が書いている年賀状を見て、自分も出したくなった」(50代女性)など、家族や友達、学校での影響が多く挙げられた。親や祖父母への思いやりから始まる場合や、学校や保育園での取り組み、友達との約束がきっかけになることが多いようだ。また、親の行動を見て年賀状に興味をもつケースもみられた。

○年賀状のやり取りを続けている子どもは半数以下


続いて、子どもが年賀状のやり取りを続けているかどうか聞いたところ、年賀状のやり取りを「辞めている」子どもが55.1%、「続けている」子どもの44.9%と、「辞めている」子どもが上回る結果となった。



しかし、依然として続けている子どもも一定数存在していることがわかる。年齢が上がるにつれて年賀状を辞める傾向がみられるが、SNSやメッセージアプリが主流となる中でも、年賀状文化を大切にする人が一定数存在しているようだ。

○年賀状を出したことがないけれど年賀状に興味がある子どもは13.6%


子ども年賀状を出したことが「ない」と回答した人を対象に、「お子さんが年賀状に興味を示したことはありますか?」と質問した。



アンケート結果から、年賀状に興味を示したことがある子どもは、13.6%にとどまり、年賀状を出したことがない子どもの大半が、年賀状に対して興味を示していないか、興味があるともないとも言えないという状況が見えてくる。



年賀状文化に触れる機会がない子どもにとって、年賀状は身近なものではなくなっていることが示唆される結果となった。

年代別でみても、年賀状に対する子どもたちの関心が低いことがわかる。特に、小学生や中学生は、「興味を示したことがある」割合が非常に少ないことが特徴的だった。



デジタル化が進み、年賀状に代わるSNSやメッセージアプリが主流となっている現代において、年賀状文化は徐々に薄れつつある。特に若い世代にとって、年賀状は新年の挨拶としての役割を失ってきていると言える。

○子どもに年賀状文化を知ってほしいと思う?


子どもが年賀状を出したことが「ない」と回答した人を対象に、「お子さんに年賀状文化を知ってほしいと思いますか?」と聞いた。



アンケート結果から、「お子さんが年賀状を出したことがない」人の多くは、子どもに年賀状文化を知ってほしいとは思わない、またはどちらとも言えないと感じていることがわかる。「思う」と答えた人は12.7%と少数派で、年賀状文化に対する関心が低下していることが浮き彫りになった。


年代別のグラフでは、小学生から高校生の子どもをもつ人が、子どもに年賀状文化を知ってほしいと「思わない」または「どちらとも言えない」と答えた割合が高いことがわかる。



年賀状文化を知ってほしいと「思う」と答えた割合が、大学生の保護者が他の年齢層より多く、特に若い世代ほど年賀状離れが進んでいることが伺える結果となった。



子どもに年賀状文化を伝えたいと考える親が減少し、年賀状の伝統が次世代に引き継がれにくくなっている現状が浮き彫りになっている。

○保護者が年賀状を出しているかが子供に影響を及ぼす


次に、「保護者の方は年賀状を出していますか?」と尋ねたところ、半数以上を占める63%の人が、依然として年賀状を出していることが確認できた。



また、親と子どもの年賀状を出す割合が同程度であることから、一定数の家庭では年賀状文化を大切にしていることも伺える。

○年賀状文化が薄れている現代に対してどう思う?



年賀状文化が薄れている現代に対して、どう思っているのか尋ねたところ、「手間もかかるのでなくなって良いと思う。」(30代女性)、「スマホでの年始の挨拶が普及したので、仕方がないと思います」(40代女性)、「完全になくなってしまうのは寂しい」(40代男性)、「なかなか会えない人と年賀状で繋がれるので、これからも続いてほしい文化です。」(30代女性)といった回答が寄せられた。



アンケート結果から、年賀状文化が薄れている現代に対する保護者の意見は、2つに分かれていることがわかる。デジタル化の進展によりスマホでの挨拶が普及したことから、「手間がかからないのでよい」と肯定的に捉える意見がある一方で、年賀状が完全に消えることに対して「寂しい」と感じる人も少なくないようだ。また、「普段会えない人とつながれる」という年賀状の特別な役割を重視し、文化として残ってほしいと願う声も多かった。(Yumi's life)

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