TVアニメ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』に、伊原六花が出演することがわかった。デビュー当時から憧れだったという声優に初挑戦し、 12月6日放送回で先輩を想う高校生役をフレッシュに演じる。
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の原作は、廣嶋玲子の作、jyajyaの絵による児童小説シリーズだ。老若男女、幸運な人だけが辿り着ける不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末を描く。
2013年に刊行がはじまると子どもたちのあいだで瞬く間に人気を博し、2024年4月からはシリーズ新章もスタートした。2020年からはアニメ映画化・TVアニメ化を果たし、2022年には第三回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」にて堂々の第1位を獲得している。
そのほか2023年には舞台化、任天堂Switchでのゲームソフト化、西武園ゆうえんちでのアトラクション化なども行われ、さまざまなメディアミックスが反響を呼ぶ。世界でもアジア諸国を皮切りに翻訳出版されており、世界での累計発行部数は1100万部を突破した。12月13日には、天海祐希が主演を務める実写映画が公開を迎える。
このたびそのTVアニメに、伊原六花が声優として出演することが明らかになった。伊原は実写映画では、オリジナルキャラクターの雑誌編集者・相田陽子として、原作ではイラストのみ登場していた“おしゃれサブレ”という駄菓子ににかかわる重要な役どころを振り切った演技で魅せている。このたび12月6日放送回で、デビュー当時から夢見ていたという声の仕事を実現することとなった。
今回描かれるのは、変わり映えのしない毎日に退屈している16歳の高校生・弓削前湊斗(CV.入野自由)がメインのエピソードだ。湊斗はある日、道で金色の招き猫・こはくを助ける。すると、家にやってきた銭天堂の紅子から、お礼に好きな駄菓子をと食べれば退屈とは無縁の毎日を過ごせる駄菓子“ドラマチックどら焼き”をもらう。
これを食べた湊斗には、身の回りでドラマチックなことが次々と起きるようになる。そして、伊原演じる後輩のくるみとデートすることとなり、遊園地でいい雰囲気になるのだが……といった筋書きだ。
初めて声優に挑戦することとなった伊原は、出演にあたり「手が震えるくらいめちゃくちゃ緊張しました…。デビューしてから割とすぐくらいからずっと声のお仕事をやりたいと言っていたのでやっと叶ったのでとても嬉しかったです」と喜びのコメントを寄せる。アニメでは15歳の高校生という役どころを演じるにあたって「はじめは実年齢より10個くらい下の役なので若々しくやったほうがいいのかなと思っていたんですが、今回湊斗先輩を演じる入野自由さんから、割とそのまんまの等身大で大丈夫だと思うって先に言っていただいていたので、自由さんのお声を聴きながら変に若作りしすぎないように、そのまま演じることができました!」と役作りに関してのエピソードも明かした。
なお、実際にアフレコブースに入る伊原は、緊張すると言いつつも堂々とくるみを演じ切った。周りのスタッフからも「初めてとは思えない!」と絶賛されるなど、その声は15歳の高校生そのものだったそうだ。
最後に、今回参加した感想を聞かれると「この大人気シリーズへ参加できたことがすごく幸せでした。緊張はしたんですが、楽しくワクワクしながらできたので是非アニメの方も楽しみにしていただけたらなと思います。そして映画は実写化するにあたって子供たちもワクワクする不思議なファンタジーの中にちょっと大人もハッとするようなストーリーになっていると思いますので、是非劇場で“銭天堂”の世界に入っていただけたらなと思います」と笑顔で話し、“銭天堂”シリーズへの魅力を語った。
TVアニメ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の伊原六花の出演回は、NHK Eテレにて12月6日18時40分より放送される。
TVアニメ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』
<放 送>NHK Eテレ 毎週金曜午後6時40分
<再放送>NHK Eテレ 毎週土曜午後5時45分
(C)廣嶋玲子・jyajya/偕成社/銭天堂製作委員会