バイエルンがドイツ代表MFジャマル・ムシアラとの契約延長に向けた動きを活発化させているようだ。18日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
2003年2月26日生まれで現在21歳のムシアラは2019年夏にバイエルンの下部組織に加入し、翌年6月に「17歳115日」でトップチームデビューを飾った。徐々に出番を増やし、攻撃の主軸に成長すると、ここまで公式戦通算177試合の出場で52ゴール35アシストをマーク。2021年3月にデビューを飾ったドイツ代表でも主力として活躍しており、国際Aマッチ通算37試合で7ゴール8アシストを記録している。
そんなムシアラとバイエルンの現行契約は2026年6月末まで。マンチェスター・シティなどからの関心が噂される一方、バイエルンも慰留に努めていると報じられており、その去就には大きな注目が集まっている。
今回の報道によると、バイエルンはムシアラとの契約延長を最優先事項と捉えており、提示する条件の調整を進めているという。クラブ側は契約期間を2029年6月末まで延長したいと考えており、年俸としては最大2500万ユーロ(約40億円)という条件を検討しているとのこと。代理人への手数料なども含めると、4年間で最大1億2000万ユーロ(約196億円)の大型契約になる見込みと報じられている。
かつてクラブを支えたレジェンドも21歳の“至宝”との契約延長の必要性を強調。現役時代にバイエルンで公式戦通算410試合に出場した“闘将”こと元西ドイツ代表DFローター・マテウス氏は「リオネル・メッシに限界がないのと同じように、私はムシアラにも限界はないと思っている。スポーツ上の理由だけでなく、バイエルンの顔としても不可欠な存在だ。それはお金で払うことができない価値だ」と明言している。
なお、現在報じられている条件での契約延長が実現した場合には、ムシアラはヨーロッパで活躍するドイツ人選手の中で最高給を受け取ることになると『スカイスポーツ』は指摘している。