おととい再選を果たした兵庫県の斎藤元彦知事が、およそ1か月半ぶりに県庁に姿を見せました。「安定した県政運営はできる」と、自信をのぞかせました。
支持者らが出迎えるなか、兵庫県庁に姿を現した斎藤元彦知事(47)。知事としては9月27日以来、およそ1か月半ぶりの登庁です。
2期目となった斎藤県政、どのような歩みを目指すのでしょうか。
斎藤元彦知事
「なによりも大事なのが、県職員の皆さんや県議会との対話を通じたコミュニケーション。そういうことによって、県政をしっかり前に進めていきたいと思います」
午前10時すぎ、選挙管理委員会のもとを訪れた斎藤元彦知事。当選証書が手渡され、2期目の県政が正式にスタートしました。
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その後、出迎えた県職員らおよそ1200人を前に意気込みを語りました。
斎藤元彦知事
「知事・県職員のみなさん・議会が“車の両輪”となって、みんなで一緒にいい兵庫県をつくっていくことが本当に大事。みんなで一緒にもう一度頑張っていきましょう」
パワハラ疑惑などで告発を受けた斎藤知事は、今年9月、県議会から全会一致で不信任決議を可決され失職。出直し選に臨み、110万票あまりを獲得して知事の座に返り咲きました。勝因のひとつとなったのが「SNS」でしたが、こんな声も…
百条委員会 奥谷謙一委員長
「SNSを通じてデマが広がるのは怖いと率直に思いました。行動監視をされているような、恐怖を抱きました」
“誤った事実の拡散”や、斎藤知事の疑惑などを調査する百条委員会の委員に対する“誹謗中傷”が相次いでいるといいます。
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「家族を守るために身を引いた」として、きのう付で立憲民主党系会派の県議が議員辞職するなど新たな懸念のほか、これまでの軋轢もあり、議会また職員との連携は容易ではないといいます。
兵庫県議会(県民連合) 上野英一議員
「職員との信頼の再構築と言っているが困難なのではないか。選挙戦中、あれだけ丁寧な議論をとおっしゃっていたので、そこは期待したい」
兵庫県議会(自民) 長瀬猛県議
「心から抱き合える日はこないかもしれないけど、県民の生活が大事なので、私情を捨ててやることがお互いに必要だと思います」
再び県政を担うことになる斎藤知事。就任会見では…
斎藤元彦知事
「ワンチームで兵庫県庁をやっていくことが大事。その前提として、私自身が感謝の気持ちと、何より謙虚な心をしっかり抱いて、職員の皆さんと共に頑張っていきたい。(Q.県議会や市長らとの関係が懸念。安定した県政運営は?)安定した県政運営はできると考えています。いい取り組み、いい施策をしっかりやっていくという思いは、県議会、市や町の首長も一緒だと思います」
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一方、今月25日に予定されている百条委員会の証人尋問には、全国知事会への出席を理由に欠席する可能性があることを明らかにしました。