Amazon創業者のジェフ・べゾス氏が、牛からのメタン排出に取り組むプロジェクトに700万ポンド(約13.8億円)以上を提供した。
べゾス氏の基金べゾス・アース・ファンドが、牛の胃の中でメタンを生成する微生物を減らすワクチンを開発するため、イギリスに拠点を置くピルブライト研究所の研究者らを支援した。
畜産業は世界の温室効果ガス排出量の14.5%を占めており、メタンは二酸化炭素(CO2)の80倍も地球を温暖化させることで知られている。
ビルブライト研究所の免疫遺伝学のリーダー、ジョン・ハモンド教授はサンデー・テレグラフ紙にこう話す。
「メタンワクチンそのものの開発ではなく、効果のあるワクチンに必要なものを定義しているところです」
「必要な抗体反応を正確に理解することで、ワクチン開発の明確な道筋が見えてきます」
「このアプローチは試行錯誤を減らし、標的を絞った高解像度の免疫学に焦点を当てるものです」
今回のプロジェクトは、べゾス氏が気候変動への対策と自然保護のため80億ポンド(約1兆5791億円)を拠出し、2020年に設立されたべゾス・アース・ファンドが資金提供するイニシアチブの一つとなっている。
ちなみに、昨年のAmazon社のCO2排出量は6882万トンで、前年よりわずかに減少。同社は2040年までにネット・ゼロ・カーボンの達成を誓約しており、現在は100%再生可能な電力で事業を運営している。
メタン削減のその他の革新的技術としては、牛の特別食やトイレ、さらには衛星による排出量のモニタリングなどがあり、カリフォルニア州のサン・ホアキンバレーでは宇宙から見えるメタンの雲が確認されていた。
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