◆ 就任1年目の両監督が初受賞
現地時間19日、MLB機構が2024年シーズンの最優秀監督賞を発表。アメリカン・リーグはクリーブランド・ガーディアンズのスティーブン・ボート監督(40)、ナショナル・リーグではミルウォーキー・ブリュワーズのパット・マーフィー監督(65)が選出された。
ボート氏は捕手としてMLBで11年間プレーし、2022年にアスレチックスで現役引退。昨季終了後、ガーディアンズを11年率いた名将テリー・フランコーナ前監督の後を受けて監督に初就任した。タイガースのA.J.ヒンチ監督、ロイヤルズのマット・クアトラロ監督と同地区の指揮官がファイナリストに選ばれていたが、ボート氏が記者30人のうち27人の1位票を獲得。現役引退から2年後の受賞は史上最速となった。
今季のガーディアンズはセーブ王、防御率0.61のエマニュエル・クレースを中心に、30球団トップの救援防御率2.54を記録。リーグ2位の92勝を挙げて2年ぶりの中地区優勝を達成。ポストシーズンでは同地区タイガースを下して優勝決定シリーズに進出したが、8年ぶりのワールドシリーズには届かなかった。
選手としてMLB経験のないマーフィー氏は、2016年にベンチコーチとしてブリュワーズに加入。昨季終了後、クレイグ・カウンセル前監督のカブス移籍に伴って監督に就任した。パドレスのマイク・シルト監督、メッツのカルロス・メンドーサ監督を上回り、ボート氏と同じく27人の1位票を集めて圧勝。球団初受賞を果たした。
今季のブリュワーズは開幕前にエース右腕コービン・バーンズをトレード放出し、主砲クリスティアン・イエリッチはシーズンの大半を欠場するなど主力を欠きながらも93勝を記録。今季6地区最速、最多ゲーム差をつけて中地区2連覇に輝いた。