限定公開( 1 )
4月の衆院東京15区補欠選挙で、他陣営の選挙活動を妨害したとして、公職選挙法違反(自由妨害)に問われた、政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦(46)と、補選で落選した党幹事長の根本良輔(30)の両被告は20日、東京地裁で開かれた初公判で、無罪を主張した。
起訴状によると、両被告らは共謀し、東京15区補選(4月16日告示、28日投開票)の選挙期間中、無所属で立候補した作家の乙武洋匡氏をはじめとする複数の候補者陣営の選挙活動を妨害したとされる。候補者の演説中に拡声器を使って大音量で怒鳴ったり、選挙カーを追いかけ回したりしたという。
つばさの党は補選期間中の一連の行為を動画撮影し、SNS(ネット交流サービス)や動画投稿サイトで公開。ユーチューブに投稿されたライブ動画は約40本に上った。5月時点で再生回数は計250万回を超えており、一定の広告収入を得たとみられている。
事件を巡っては、民主主義の根幹である選挙活動の自由を脅かす問題だとし、国会では自由妨害を適用できる基準の明確化や、罰則強化をすべきだとの声が上がった。【飯田憲】
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 THE MAINICHI NEWSPAPERS. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。