<バスケットボール男子:日本93−75モンゴル>◇アジアカップ予選◇1次ラウンド◇21日◇日環アリーナ栃木
世界ランキング21位の日本が同108位のモンゴルに93−75で快勝し、3連勝で本大会出場に王手をかけた。28年ロサンゼルス五輪を視野に再契約したトム・ホーバス監督(57)にとって、幸先の良い再出発となった。24日アウェーでのグアム戦に勝てば、来年8月にサウジアラビアで開催されるアジア杯本大会出場が決まる。
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いろんな意味合いを帯びた再出発だった。ホーバス監督は「勝てて良かった。とてもハッピー」と振り返った。4年後のロス五輪に向けた第1歩に加え、降って湧いた八村塁(レイカーズ)の協会批判騒動。第2次ホーバスジャパンに、ポジティブな空気を持ち込むには、何としても勝利が必要だった。
八村、河村勇輝(グリズリーズ)のNBA組と、左足関節捻挫で離脱中の渡辺雄太(千葉J)を欠く中、新戦力の発掘に着手。昨季のBリーグ優勝に貢献した中村や山崎、佐々木隆成らを今回抜てきした。特に佐々木は7得点7アシストと結果を出し、ホーバス監督から名指しでほめられた。
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比江島や富樫、西田ら代表経験者も大きく勝利に貢献した。富樫は「競争だし、数少ないチャンスをどうつかみとるか」と新しい仲間にゲキを飛ばす。ホーバス監督も「若い人たちはまだうちのバスケをできなかったけど、こういう経験が大事。次の次の試合はやってくれる」と、長い目で見ている。
来年のアジア大会で存在感を示し、27年のW杯カタール大会に出て、28年のロス五輪で8強入り実現が、日本の描くストーリー。「4年後が本当に楽しみ。自信があります」と強気に言うホーバスジャパンにとって、まずは幸先の良い船出となった。【沢田啓太郎】
○…新主将の比江島が有言実行の活躍を見せた。日本最初の得点を3点シュートで決め、その後もコンスタントに点を重ねてチーム2位の18得点。「自分の中ではこれが最後」と、代表として国内ラストかもしれない試合で躍動した。「いろんな感情があったなかで、しっかり勝ち切れた。言葉よりもプレーで主将らしい事ができたかな」と振り返っていた。
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