レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、自身が持つ哲学を明かした。21日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。
現在65歳のアンチェロッティ監督は、現役時代にローマやミランでプレー。引退後の1995年より指導者に転身し、イタリアのレッジャーナで監督キャリアをスタートさせた。その後は数多くのビッグクラブを率い、ミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、バイエルン、レアル・マドリードで国内リーグを制覇。5大リーグ優勝を達成した史上初の指揮官となった。また、これまで5度のチャンピオンズリーグ制覇を経験。現代サッカー界最高の監督の1人であるアンチェロッティ監督は、2021年6月からレアル・マドリードで2度目の指揮に当たっている。
そんなアンチェロッティ監督が、レアル・マドリード大学の2024−25年度開校式に出席。自身が持つ監督業への哲学を明かし、“白い巨人”に対する想いを語った。
アンチェロッティ監督は、「情熱は燃料であり、情熱を持って物事に取り組める幸運に恵まれれば、規律、犠牲、献身をもって仕事に取り組むことができる」とコメント。「私にとってサッカーは仕事ではない。すべての仕事の背後に情熱があれば、それを行うことはそれほど難しいことではない」と述べつつ、「私は幸運なことに、楽しいから仕事とは思えないような仕事をしている。子供の頃から情熱を持って始めたし、今でも情熱を持っている」と自らのサッカーへの捉え方を明かしている。
また、「レアル・マドリードはその歴史の中で負けることや引き分けることを好まず、多くの勝利を収めてきた」と現在指揮を執る同クラブの特色を説明し、「そのためこのクラブで働く人々に対する要求と責任は大きくなる」と重圧を告白。「私は多くのトップレベルのクラブで働いてきたが、レアル・マドリードは歴史、組織、要求の面で世界最高だ。ここで最も重要なことはスポーツレベルで成功すること」と口にしながら、「会長の仕事ぶりは目を見張るものがあり、彼が成し遂げた仕事のおかげでクラブは勝利している」と同クラブのフロレンティーノ・ペレス会長を称賛した。