今月19日に監督解任が発表された元イタリア代表FWアルベルト・ジラルディーノ氏が、自身の公式Instagram(@albertogilardino)を通して、ジェノアへ感謝のメッセージを綴った。
現役時代にはミランやフィオレンティーナで活躍したジラルディーノ氏は、イタリア代表としても国際Aマッチ通算57試合出場19ゴールを記録し、FIFAワールドカップドイツ2006では優勝を経験した。2018年夏の現役引退後は指導者へ転身し、セリエDのレッツァートでアシスタントコーチとして即座に指導者キャリアをスタートさせると、2019年2月には監督に就任。その後はセリエCのプロ・ヴェルチェッリで指揮を執り、シエナではセリアDからCへの昇格に貢献。2022年夏には、現役時代に活躍したクラブの1つであるジェノアへ帰還し、U−19チームの指揮官を務めると、2022−23シーズン途中からはトップチームの監督を託された。
当時のジェノアはセリエB降格後1年目のシーズンで、順位こそ5位だったが、5戦未勝利という状況でチームを率いることとなった。ジラルディーノ監督が指揮を執ってから、チームは1度も連敗を喫することなく、2位でセリエBの全日程が終了。1年でのセリエA復帰へ導いていた。
昇格1年目の昨季は苦しい戦いを強いられながら、最終的には11位に食い込み、残留という最低限の目標は成し遂げた。だが、さらなる飛躍を期待されて迎えた今季は、第12節終了時点で2勝4分6敗と不安定な戦いが続き、現時点で積み上げた勝ち点はわずか「10」。自動降格圏と勝ち点差「1」の17位に低迷しており、19日にはジラルディーノ監督の解任が発表された。クラブは翌日、パトリック・ヴィエラ氏が新監督に就任することを明かしている。
そんなジラルディーノ氏が20日、自身の公式Instagramを更新。「ジェノアにかかわるみなさんへ」と題し、次のように感謝の言葉を綴った。
「監督としてだけでなく、何よりもまず一人の人間として、私を信じてくれたすべて人たちに感謝の言葉を伝え、お別れの挨拶をさせていただきたい。長年にわたり、この長くエキサイティングな旅を共にしたすべての選手たち、私の信頼する2人の盟友、タノとダリオ、そしてすべてのスタッフに感謝をお伝えする。ピオ(トレーニング施設)で献身的かつ情熱的に、常にチームのために働いてくれてたすべての人々に心から感謝している」
「最後に、グリフォーネ(ジェノアの愛称)の疲れ知らずの魂であり、このクラブの鼓動する心臓であるジェノヴァの皆さんへ。私にとってこのクラブが、ユニークで特別なものの一部であると感じさせてくれて、本当にありがとう。みなさんは私の心に永遠に刻まれます」
【投稿】ジラルディーノ氏が別れのメッセージ
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