日本橋室町エリアマネジメントはこのほど、日本橋で働く身体障がい者や企業の人事・総務担当者とともに2024年に実施した職場環境調査ツアーと座談会について発表した。
日本橋室町エリアマネジメントは、ビジネスイベントを通じて、新たな仲間との出会いや挑戦できる機会を設けるなど、誰もが働きがいと働きやすさを感じれる街づくりを推進している。
今年は身体障害に着目し、日本橋で働く身体障がい者とともに、職場環境調査ツアーと座談会を実施。その際、国立大学で唯一、聴覚・視覚障がい者のための大学である筑波技術大学の山脇教授・梅本准教授が講師・監修者として参画した。
職場環境調査ツアーは、2月、3月に1回ずつ開催。障がい当事者の追体験をすることを目的に、聴覚障がい・視覚障がい・車椅子ユーザーと健常者が、ペアになりオフィスや街を歩くプログラムを企画・実施した。後日、監修を務めた両講師から、建築施工レベルから機器・什器の交換・設置レベル、社内啓発や業務改善レベルまでの計21のアイデアが提起。ツアーを実施した企業は、今後1年半かけてオフィス改修を実行する予定とのこと。
9月には、日本橋で働く障がい当事者と知見共有や情報交換する場や機会として、座談会を開催。座談会での話を受けて、職場環境調査ツアーの年度内実施や、同じ課題感を持った日本橋企業担当者の座談会定期開催なども検討された。
同法人は、今後も引き続き、「人と街の好循環」を実現するため、場と機会を提供することで貢献していくという。(フォルサ)