● 日産自動車のスポーツカーといえば「GT-R」が有名ですが、似たような名前でほかにも速いクルマがありました! さて、このクルマは?
ヒント:スカイライン●●
車名には「スカイライン」が付きます。ちなみにGT-Rも、もとをたどれば「スカイラインGT-R」でした。
――正解は次のページで!● ○問題をおさらい!
正解はこちら!
○【答え】スカイラインGTS-R(R31)
スカイラインGTS-RはスカイラインGTSをベースとするグループAのホモロゲーションモデルです。発売は1987年で800台限定の販売でした。
日産は1985年に始まった「全日本ツーリングカー選手権」(いわゆるグループA)にR30スカイラインで参戦します。しかし、BMW「635CSi」やボルボ「240ターボ」といった輸入車勢やホンダ「シビック」、トヨタ自動車「AE86」などの下位クラスに苦しめられます。
その後、日産は「GT-R」を復活させて29連勝という快挙を成し遂げますが、その「GT-R」投入までの間を埋めるモデルとして開発されたのがR31スカイラインGTS-Rです。
エンジンは標準仕様のRB20DETをベースとするものの、ギャレット製のビッグタービン、大容量のインタークーラー、等長ステンレス製のエキゾーストマニホールドなどの採用により、標準仕様の190馬力に対して20馬力アップとなる210馬力を発揮。エンジン名も「RB20DET-R」に改められました。
ボディカラーはGTS-Rだけに与えられた専用色のブルーブラックを採用。エアロパーツはグループAの規定に合わせて格納式としていたフロントスポイラーを固定化し、さらには大型のリアスポイラーを装着していました。このリアスポイラーを付けて街を走っていると警察に止められてしまうケースも少なくなかったようですが、「これは純正品です」と説明して事態を乗り切った(そもそも違反はしていないのですが)ケースもあったといいます。
ちなみに、ドリフト競技で大活躍のシバタイヤを販売する柴田自動車は、7thスカイライン専門店「R31ハウス」を運営しています。第27回R31全国ミーティングでは、R31スカイラインの華麗な団体ドリフトを披露していました。
それでは、次回をお楽しみに!
○監修: 旧車王(https://www.qsha-oh.com/)
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