<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第6戦中国杯>◇22日◇中国・重慶◇女子ショートプログラム(SP)
【重慶=阿部健吾】住吉りをん(21=オリエンタルバイオ/明治大)がSPでアクシデントを乗り越え、自己ベストの70・48点をマークした。首位の千葉百音とは0・38点差。2年連続のGPファイナル(12月5〜8日、フランス・グルノーブル)進出へは優勝が条件となる中、まずはSPで好演を披露した。
「本当に心臓が止まるかと思いました」。冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に入る軌道で、左足の靴のブレードが氷に引っかかった。ジャンプへの流れが一瞬止まり「ビックリした。焦った」と振り返るが、冷静に2回転半を決めた。
「このプログラムをやって何百回と曲かけしている中で、初めてのことが起きて。本当に焦ったんですけど、それを気にしなくてもできるくらい、こっちへ来てからも自信がつく練習ができていたことが、落ち着いてできた要因かなと思います」
その後はルッツ−トーループの連続3回転、3回転フリップを成功。スピンとステップシークエンスでも全ての要素で最高難度のレベル4を獲得した。
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上位6人によるファイナル進出が懸かる23日のフリーでは、大技4回転トーループを封印。着実に得点を重ねることを目指す。「アクシデントがあった中でも決め切ることができて、これも自信になった。その自信をもって、明日は最初から最後まで集中してできることを全て出したい」とフリーでも丁寧に技を決めていく。
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