<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第6戦中国杯>◇22日◇中国・重慶◇男子ショートプログラム(SP)
【重慶=阿部健吾】10月のGPシリーズ第2戦スケートカナダ2位の佐藤駿(20=エームサービス/明治大)がSPに臨み、今季自己最高の98・75点で首位発進した。
昨季の4大陸選手権で記録した自己ベストに0・45点と迫る得点。今大会で2位以内に入れば、2年ぶりのGPファイナル(12月5〜8日、フランス・グルノーブル)自力進出が確定する中、2位のミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)に5・54点差をつけた。「出来としてはすごく良かった」とうなずいた。
SP曲「ラヴェンダーの咲く庭で」に合わせて優雅に滑り出し、冒頭の4回転ルッツでは出来栄え点(GOE)で3・29点の加点を獲得。4回転−3回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半)も決めた。「いつもは軸が乱れることも多いんですが、冒頭のルッツから真っすぐなジャンプが跳べた」と手応えを示した。
ただ、後半のステップシークエンスでは、4段階判定で上から3番目のレベル2にとどまった。「後半のクラスターが取れていなかった。壁の方に寄ってしまったことがレベルを落とした要因」と冷静に省みた。
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GPシリーズでは表彰台6度と安定感が際立つが、まだ優勝はない。23日のフリーでは初タイトルが懸かる。「自分の中でのベストの演技が出せれば」と気負わずに挑んでいく。
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