いま、紙の手帳の需要が増え、売り上げも伸びているといいます。スケジュール管理だけならスマホで十分だと思いますが、なぜなのでしょうか。
スマホ時代に紙の手帳が人気 流行の「ライフログ」とは日比麻音子キャスター:
わたしのプライベートの手帳には行ったライブのチケットや、展覧会のシールとかが入っています。煩雑に見えるかもしれませんが、いただいたメッセージとか、お気に入りのシールとかを入れて、手帳には私の思い出が詰まってます。
山内あゆキャスター:
スマホ時代になりましたが、実は手帳を買い求める人が増えているそうです。
ハンズ広報の玉野早紀さんによると「2022年頃から紙の手帳の売り上げが伸びています」ということで、直近1か月の売り上げは前の年の約120%なんだそうです。
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手帳の使い方というと、基本はやはり「スケジュール管理」ですよね。
ただ、スケジュール管理以外の部分が今、人気になっているということです。それが「ライフログ(生活の記録)」。まさに日比さんが使っているように、推し活や旅の思い出などを書き込める、自由なページが多い手帳が人気なんだそう。
今回、20代の東急ハンズのスタッフの方の手帳を見せていただきました。
まずはデザインがかわいい!色ペンやスタンプでかわいらしく、月末には「NONBIRI(のんびり)」とローマ字で書いてあるんです。それだけでこの方の人柄がちょっと伝わってきますよね。
そして、まさにライフログなのが、ウィークリーのページ。
ハンズのスタッフはスケジュールを書くのではなく、左側にはその日に勉強した美術作品の名前と百人一首を書き、右側には英語の勉強のための文章や単語を書いて。このような感じで、様々な生活の記録と勉強に手帳を使っているということです。
“日本一テレビに出演する一般人” アキダイ社長の手帳の中身は?山内キャスター:
そして、“日本一テレビに出演している一般人”、アキダイの秋葉社長にも手帳の中身を見せてもらいました。
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――手帳、使ってますか?
スーパーアキダイ 秋葉社長:
「手帳ね。本当は必要なんでしょうけど、手帳代わりにカレンダーに書いてるんで」
――超多忙なのにそれで大丈夫ですか?
スーパーアキダイ 秋葉社長:
「基本的にはカレンダーに書いてあって、出先に出るのときなんかはうちのスタッフに連絡して、『社長室のカレンダー見て』とか言って」
手帳の代わりにカレンダーでスケジュール管理。社長室にあるということで見せてもらいました。
――Nスタの取材予定は書いてないんですね
スーパーアキダイ 秋葉社長:
「一昨日も来てたんですけどね、Nスタね。よっぽどテレビ局は書かないですよ。書いたら書ききれないですよね。11月だけでも多分すでに(取材は)30個ぐらいは来てるんじゃないですかね」
そして、絶対に忘れない予定はというと…
――12月13日 何の予定入ってます?
スーパーアキダイ 秋葉社長:
「ひるおびの忘年会だよね。さすがにこれは覚えてたよね。金曜日ね。ひるおびの忘年会に誘われてますけど、Nスタさんもぜひ、誘ってもらえませんか?」
山内キャスター:
そして直木賞作家・永井さんにも、使っている手帳を持ってきていただきました。
永井紗耶子さん:
これはネタとか、思いついたこととか取材したこととかを書いておく手帳です。
山内キャスター:
中身を一部フリップにさせていただきました。絵がお上手なんです。これは何を描いたんですか?
永井紗耶子さん:
これは徳川家康と豊臣秀吉ですね。展覧会を見て、コラムのようなものを書くときに、ちょっと絵を添えましょうということになって、描きました。
山内キャスター:
さらに、他のページを見ると…ネタ帳にあたるんでしょうか?
永井紗耶子さん:
これはタイトルを考えていたときに気になるフレーズを書いたもので、古典の道成寺とか、能楽とか、紀貫之の歌とか、気になっているものを書き散らして、その中から気になるキーワードをピックアップしていって、最終的に全然ここにない「華に影」というタイトルになりました。
日比キャスター:
書くことによって思考の軌跡が残るので、頭の中も整理されますよね。
改めて、プライベートが雑だということが今回ばれてしまいました(笑)。反省したいと思います。
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<プロフィール>
永井紗耶子さん
「木挽町のあだ討ち」で第169回直木賞受賞
歴史・時代小説家 過去に新聞記者の経験も