11月15〜17日の3日間にかけて、全日本遊技事業協同組合連合会(通称:全日遊連)が今年も全国パチンコ・パチスロファン感謝デーを開催した。
これは第34回と銘打たれてることからも分かるように、毎年この時期に行われる恒例行事。開催期間中は決まった時間帯に、全国のホールで遊技しているお客それぞれにくじが配られる。当落はその場で確認できるもので、当たれば何かしらの景品がもらえる。
ちなみに僕はこのくじでろくに当てた試しがない。去年なんてペットボトルを潰す道具(正式名称不明)を渡されて「こんなもんもらってどうしろと」と途方に暮れた。ペットボトルぐらい自分で潰せるし……。
まあ、実際にはハズレ枠の景品も多いみたいだけどね。飴とかレトルト食品とか。でもどうせなら食えるものが当たってほしかったなぁ。そんな今年の全国パチンコ・パチスロファン感謝デー。ギャンブル依存の僕の周りの同好の者たちも、当然大勢ホールに突撃していたようだ。(文:松本ミゾレ)
1等を射止めた者も!羨ましい…
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このファン感謝デーは、店舗ごとにA〜Eコースいずれかの景品が設けられる。なのでホールによって景品のラインアップもちょっと変わるんだけど、大体どれも似たような感じで、1等は当たると嬉しいテレビとか、ダイソンの掃除機とか、グルメカタログとかだ。
グルメカタログ、いいなあ。「47都道府県のオリジナルグルメカタログ」と表記されている。こういうのを当てて「どれをお取り寄せしよっかな」みたいに悩む体験をしたいものだ……。
まあ、今年はちょっとうちの末っ子の猫が避妊手術経て抜糸をしたばっかりだったので、パチスロとかしてる精神状態にはなれず、ずっと家で仕事をしながら見守りモードであった。 そのためこの3日間のファン感謝デーの存在自体を知らないままだった。知ってても行けなかったけど。
だけど僕のギャンブル仲間たちはそうはいかない。ある者は痛風の苦しみをこらえて。またある者は嫁さんに「急な仕事が入った」と言って土日の家族サービスから逃げ出して。それぞれくじ引きに挑んでいる。
そしてなんと、そのうちの1人はしれっと1等のテレビを引き当てていた。最終日の17日のことである。目玉商品が初日に出ちゃうことも結構あるので、最後の最後でこのラストワン賞を手にした知人が羨ましい。 うちなんて地デジ化だって言うからまだ使えるブラウン管テレビを慌てて処分して、その辺の適当で小さなテレビ買ってきて、それがまだ現役だっつうのに!
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世の中には、パチンコも儲かってテレビまでゲットしちゃったラッキー・ガイもきっといるんだろうな。……ちなみにちょっとメルカリで検索してみたところ、上位景品は大抵出品されていて、僕が欲しいと思ったグルメカタログもアホみたいな価格で出品され、しかも売れていた……。本物のギャンブル中毒者は、味覚とかすり減ってるのかな。
くじが回ってくるのを待っているうちにボロカスに負けた者も…
もっとも、ファン感謝デーとはかねてより、「ファンがホールに感謝する日」であると皮肉る声なんてのもチラホラ。恐らく普段よりも良い台は多いって店もあるんだろうけど、全部が全部そうとも限らない。悪質な設定でお出迎えをするホールだってあるはずだ。僕が店長ならそうするし(笑)
そのような店に引っかかったのか。あるいは良い台をすんでのところで逃したのか。たまに一緒に飲む間柄の友人は、ハチャメチャにやられてしまった。最終日の17日なんて6万円以上負けているのだから穏やかではない。
曰く、くじが配布される時間になってもなかなか抽選箱を持った店員が現れず、その間ダラダラ打っている間に余計なダメージを負ってしまったのだという。これがわざとなら相当悪質な店なんだけど、まあ日曜日だしファン感だしで、きっと稼働が高くて回るのにも時間が掛かっちゃったのだろう。
やっと自分の番が回ってきたと思ったらあっさりハズレたようで、結局景品らしい景品はゲットすることもかなわず、財布の中身を向こうにゲトられちゃったのだとか。でも全国的に見れば、ファン感謝デーなんてほとんどがこういう人を生んでるはずなんだけどね。
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